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冬の水族館

本日も栞さん、お願い。

立冬も過ぎ、いよいよ冬の訪れですね。
冬の花火、冬のアイスクリームどちらも定番になってきてる。
花火って綺麗だけど、戦争を体験している年配の人って花火の打ち上げ音が爆撃を連想させ花火の風情を楽しめないらしいわ。そんな人ばかりではないと思うけど。そこでね、思った。水族館で種類によっては「深海の花火」とうたわれるクラゲの観賞はどうかしら。クラゲといえば、下村脩先生。2008年にノーベル化学賞受賞はオワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見だったの。

おそらく、最近のワクチン開発なんかにもGFPはリポータータンパクとして活躍してるんじゃないかって推測する。今まで見えなかった生命現象の可視化をサポートする物質があらわれた事で良くも悪くも利用されてるはずよ。
「良くも悪くも」というのは、何事も二面性があるという真理、一般論の範疇なので決して意地悪で絡んでいるわけではないの。

絡まれて危険なのは触手の刺細胞の刺胞から毒を出す電気クラゲだわね。

クラゲってほぼ透明か、うっすら青いかでしょ。海の色と同化して見えない。

たとえばオーストラリアのアボリジニのイルカンジ部族にちなんで命名されたクラゲのお話。部族の伝承によれば、海にはとても小さく、かつ全く見ることができない「怪物」が生息しているといわれていたの。その怪物は取るに足らないちっぽけな存在でありながら人々を苦しめ、時には死に至らしめるともいわれており、その正体がイルカンジクラゲだったってわけ。

クラゲの存在は動物的カンが強いはずの先住民族のアボリジニでさえ、1952年にHugo Fleckerにイルカンジクラゲと命名されるまで正体不明の「怪物」だったのね。海の中の正体不明の怪物、陸の魔の三角形に棲息するお化けと重なるなあ。

↓魔の三角形についてはこちらをどうぞ


話を戻して
電気クラゲの一種カツオノエボシ、クラゲではあるけれどヒドロ虫の仲間に属し、英語で Jellyfish (ジェリーフィッシュ)と呼ばれるミズクラゲやエチゼンクラゲなどのいわゆるクラゲとは異なるそうよ。1個体に見えるのは、実は多くのヒドロ虫が集まって形成された群体。
この群体には共生者の魚くんがいるのよ。その名はエボシダイ。

稚魚から幼魚期にかけてはカツオノエボシなどのクラゲ類と共生することが知られているが、エボシダイがクラゲの体の一部を食べたり、逆にクラゲがエボシダイを食べることがあるため、この共生関係が互いにとってどのような利益があるのかは不明である。エボシダイがカツオノエボシの触手の間を住みかとすることができるのは、カツオノエボシの刺胞の毒に耐性を持つためである。成魚になるとクラゲ類のいる表層から離れ、水深200-1,000mの底層に移る。

↑たとえるなら正体不明で毒があるグループと何ものかを交換して、世間の表層から裏へ消える。映画やドラマになりそうな「危険なキョウセイ」。カツオノエボシさんやエボシダイさんに罪はないのだけど、生物の分類を「魔界」の「アンダーグラウンド属」にしたい感じだね。

一般の人々は、長い触手にいつの間にか絡まれて毒を刺されていたりする。毒を出す方は共生者に交換条件として生き長らえるパスポートを出してるんだと思う。脳内映画ただ今放映中。

ところで、花言葉ならぬ「魚言葉」ってあるのね。言い得て妙で秀逸なエボシダイくんの「魚言葉」探してみて。ヒント、8月1日。
秋篠宮さまにもぜひ次のお魚の研究対象として候補にあげて頂きたい栞の推しのお魚よ。

参照:魚言葉ーアクアリウムさかな🐟さん

この冬には水族館へクラゲとエボシダイを見に行きましょうね。烏帽子をかぶって?いや、どんなファッションすれば良いのか悩む〜。さかなクンみたく白衣にしよっか。










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