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点を結ぶ|何者でもない雑草キャリアが何者かになるまで

こんにちは、さやです。

現在フリーランスwebライターとして、書く仕事を生業にしている私。

思い返せば、子どものころから読書が好きで、自分で文章を書くことも好きでした。

子どものころの夢は小説家だったこともあります。

今日は、子どものころの夢と現在のつながりについて、考えてみたいと思います。


connecting the dots

私の好きな言葉に、「connecting the dots」があります。

これは、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチで登場する言葉です。

大学で学ぶ意義を見出せなかったジョブズが、唯一のめり込んでいたタイポグラフィ。美しい文字を生み出す技術に魅了された彼ですが、タイポグラフィが彼の人生にどんな意味をもたらすかなんて、当時はわかっていませんでした。でも、タイポグラフィにのめり込んだ経験が、後にMacコンピューターが美しい文字表記を実現するきっかけとなった、という有名なエピソードがあります。

このエピソードをもとに、彼は未来から過去を振り返ったときにいろんな点と点が結びつくのを実感できるのであって、現在の点が未来の何につながるかを結びつけることはできない。だからこそ、今は自分が熱中できること、好きなことを信じて打ち込んででいくしかない、と語っています。

このスピーチに、私はとても感動しました。

確かにその通りです。

現在から過去を振り返れば、「あの経験がここで生きたなぁ」と思うことはたくさんあります。

しかし一方で、今の自分の活動が将来の自分にどんな影響を与えるかなんて、予想や期待はできても断言はできないわけです。

だから、自分の活動が将来の何かにつながると信じて、今はとにかく熱中できること、好きなことに打ち込むことが大切。

素敵な考え方ですよね。

私たちはとかく「この行動に何の価値があるのか」「どんな得があるのか」と、目先のメリットにとらわれがちです。

でも、何がどう結びつくかなんて正確には測れないのだから、とにかくコレだ!と思ったことをやってみよう。

このスピーチのおかげで、私もそう思えるようになりました。

子どもの夢

さて、改めて自分の過去の"点"を振り返ってみます。

私は読書が好きな子どもだったので、小学校4・5年生のころには年間120冊くらい本を読み漁っていました。

いつしか自分で本を書きたいと思うようになり、ノートに鉛筆の手書きで自分なりの物語を書き始めたこともあります。

当時は個人PCなんて持っていないったので、ノートに書いては消し、書いては消し…

憧れの小説家さんみたいな雰囲気を出したくて試行錯誤するものの、うまくいかず。

ストーリーを考えることと、それをきちんと文章として生み出すことの難易度の差を、子どもなりに実感しました。

それでも創作活動は高校生くらいまでゆるりと続き、創作仲間ができて、お互いの作品を見せ合うこともしていました。

でも、いつも最後まで書き上げることができない。

私の作品は、詩のようなごく短い作品を除き、完成した試しがありません。

私は、どうやら小説を書くのが得意ではないらしい、と自覚しました。

続く創作活動

詩、といいましたが、私が高校時代にハマっていたのは漢詩です。

漢詩のもつ豊かな情景描写、心理描写に心をつかまれていました。

原文の韻を踏んだリズムもカッコいいし、読み下し分にしたときの古風な言い回しもおしゃれ。

中国語はまったくできないけど、自分でなんとか漢詩を作れないかな、と思いたったのです。

それからは、図書館で漢詩の構造や作り方の本を読み漁り、漢詩の基礎を勉強しました。

これがもう難しくて…。

あれもこれも身に着けるのは難易度が高すぎると諦めて、まずは一番ベーシックで簡単な型を学びました。

しかし、やっぱり難しい。

決まった語数で、決まったように韻を踏む必要があるのですが、中国語の発音がわからないので、正確に韻を踏めない。

日本語と中国語では語順も違うので、語の並べ方も正確にわからない。

ただもう、別にどこかに作品を投稿するわけでなし。とにかく楽しもうと思って、自分なりの漢詩を完成させました。

結局誰にも見せずにお蔵入りしたし、もはやどんな内容だったかも思い出せません。でもやっぱり文字で作品を作るって楽しいな、すごいな、と思った記憶だけが残っています。

繋がった点と点

そんなこんなで、私は子どものころから文章を書いたり、詩を作ったりするのが好きでした。

憧れていた小説家にはなれませんでしたが、私は今、webライターとして書く仕事をしています。

当時思い描いていた未来とはまったく異なるし、大満足!というわけでもありません。でも、「書くのが好き」という気持ちや経験が、今の自分につながっているのだと思います。

また、このnoteは完全なる趣味ですが、こうやって自分の言葉で表現し、誰かに読んでいただける機会を持てるのは、私にとってとても重要な癒しです。

書くことで思考が整理されるし、満足感も得られます。

Macコンピューターのように人々の生活を変えるすごい発明はできませんが、私は私なりに過去の点をつなぎ合わせて、今の人生を生きているのだろうと実感します。

未来を見据えて動くことへの焦燥感

一方で。

人生100年時代、働く期間も長くなるのだから、将来を見据えて今からスキルを身に着けておく努力が必要、とよく聞きます。

私自身もそう思います。

でもこれ、けっこうしんどいですよね。

何が将来の役に立つのかわからないし、そもそも5年後、10年後の世界がどうなっているのかもわからない。

変化のスピードが圧倒的に速くなって、かつ生きる時間も伸びたもんだから、私たちが見通さなくてはいけない「時間」の尺が、感覚的にかなり伸びているように思います。

将来に向けて備える。

すごく大事で、今私はそこを頑張っているわけですが、でもやっぱり将来何が起こるかは見通せないわけです。

私たちがわかるのは、過去の点と点のつながりだけ。未来の点のつながりを見通すことはできない。

だからこそ改めて、connecting the dotsの考え方を大切にしたいと思います。

つまり、今熱中できること、好きなことに打ち込むこと。
そして、時々過去を振り返り、点と点を結び合わせて、線を描いてみること。

あるいは、予測できる未来への対策をしつつ、予測できない未来に対しては楽観的な姿勢をもつこと。

そんなことを意識して、日々の不安と向き合いながら、できることをやっていこうと思っています。



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