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その困りごと、本当に困る必要ある?|何者でもない雑草キャリアが何者かになるまで

こんにちは、さやです。

今日は、きっとあなたにも1つはあるだろう「悩み」について書こうと思います。

頭から離れない悩み

みなさんには、常に頭の隅にあって心をざわつかせる「悩み」はありますか?

「上司と相性が合わなくてつらい」
「資格取得の勉強をしなきゃいけないのに、いつもSNSばかりいじってサボってしまう。自分はなんて情けない人間なんだろう」

そんなふうに、自分をじわじわと苦しめる悩みの種が、誰にでも1つはあると思います。

「もっと稼がなきゃ症候群」

私の悩みは、ストレートにいうと「お金」です。

カナダで夫が学生になり、二馬力→一馬力になった我が家。フリーランスで不安定な私の収入が、生活の支えです。

家賃も物価も高いカナダで、しかも超円安。

不安要素はあげればキリがありません。

もっと稼がなきゃ。
稼げるようにならなきゃ。

強迫観念的な焦りが常にあり、四六時中、情報収集をしてしまいます。

もっと自分のスキルを生かせて稼ぎにつながることはないかな
今より安定して働ける方法はないかな

自分一人ならここまで悩まなかったかもしれませんが、やはり家族の生活もかかっている状況では焦りが深まります。

日本の正社員のように毎月決まったお給料がもらえたり、めったなことをしなければ解雇されなかったり、そんな安定したポジションにいたなら、やっぱり違ったかもしれません。

でも、私はフリーランスです。

やったらやっただけ稼げるけど、やらなければ稼げない。
やるにしても自分のリソースには限界がある。

そんな状態。

異国の地カナダでも私が収入を得られる手段として、フリーランスwebライターの道を選びました。

後悔はないし、前より生活の質は格段に上がりましたが、前よりもずっと、四六時中、仕事やお金のことを考えるようになった気がします。

まるで「もっと稼がなきゃ症候群」です。

突然の気づき

そんなこんなで、稼ぐ方法を模索し続けているこの頃。

やみくもに悩むだけでなく、いろいろと挑戦も始めています。

そんな中で、「お金を稼ぐ」という「課題」に対する解決策を見つけるべく、本を読んだり、動画で勉強したりもしています。

最近、とある課題解決の手法を自分なりに実践していたとき、ふと衝撃的な事実に気が付きました。

私、自分が焦りを感じているほどは、お金に困っていなかったのです。

事実と感情を分けて考える

突然ですが、私たち夫婦はかなり地味です。

派手な遊びは全然しないし、ブランド物に興味がないし、お金のかかる趣味もありません。

一方で、子どもの興味・関心のあることにはどんどんお金をかけていました。

それでも夫婦でフルタイム就業をしていた頃には十分に貯蓄できていたため、カナダ留学前にそれなりの予算を確保していました。

私はフリーランスになって生活費を稼ぐつもりでいましたが、すぐに生活費を上回る稼ぎを得られる保証もありませんでした。

だから、当面赤字でもなんとかなるよう事前に計算していたのです。

また、夫は有償インターンができるco-opプログラムをあえて選択しています。

夫も収入を得られるようになれば、かなり楽になります。

加えて、カナダに18か月滞在した後にはカナダ版子ども手当的なものもいただける予定です。

そこまでを一通り見越して、資金が枯渇しないように最初から計算してカナダ移住しています。

つまり。

そんなに「お金!」「お金!!」と焦る必要は、今の私にはなかったのです。

それなのに、将来に対する漠然とした不安、フリーランスという不安定さからくる不安で、「もっと稼がなきゃ症候群」をこじらせていました。

稼げるに越したことはありませんが、日々ソワソワしたり、思い悩んでイライラするほどの問題ではありません。

「事実」と「感情」を切り分ければ、自分が認識しているほど大きな問題でないことに気づけます。

しかし、人間は「良いこと」よりも「悪いこと」をより重大で深刻に捉える生き物。

しかも、私は大学時代に父親がリーマンショックのあおりで解雇され、あやうく大学を中退しかけたというトラウマもあります。

そんな感情に振り回され、「悪いこと」にばかり目を向けて、課題を事実よりも大きく認識してしまっていたようです。

思い込みによる弊害

もっと稼がなきゃいけない
稼げる自分にならないといけない

その思い込みは、いらぬ障害をひそかに生活にもたらしていたことにも気づきました。

家族との時間をないがしろにしたり、
自分が心底休息できる時間を殺したり、
家族にイライラしたり。

せっかくカナダまでやってきて、フリーランスになったのに、フルタイムママをしていた頃と同じくらいセカセカしていることに気づきました。

自分にとっても、家族にとってもマイナスです。

そんなことに、最近ようやく気がつきました。

本当に向き合うべき課題は何か

お金問題を事実以上に大きな問題と捉えていた私。

この状態に気付いた今、私が本当に向き合うべき課題も見えてきました。

それは、「家族(特に夫)と穏やかに過ごすこと」です。

ここ最近の私は、たぶんソワソワが大きすぎて、イライラが表面に出ていることが多々ありました。

自分で自覚があるくらいなので、相手が受け取る印象はもっとひどかった可能性があります。

子どもたちにキツイ言い方をしてしまうこともありました。

家庭の平和のためにも、子どもの教育面でもよくありません。

こっちの方が問題です。

まずはとにかく、「お金!」「お金!!」と駆り立てられる「もっと稼がなきゃ症候群」とサヨナラする。

そして、今目の前の時間、目の前の家族やご近所さんや、そういった人間関係に目を向ける。

それが、私に必要なモノです。

同時に、感情が優位になって事実よりも深刻に捉え、今度は「もっと家族を大事にしなきゃ!症候群」にハマり直さないように、注意して向き合っていこうと思います。

本当に困る必要ある?

一連の行動・思考を通じて、私のお金に対する危機感は事実よりも過大に評価され、不安に振り回されていることがわかりました。

あれほど悩んでいたお金問題ですが、そもそも「帰りのチケット代がなくなったら日本に帰ろう」と話していた私たち家族。それくらいまでは大丈夫なわけです。

お金はあるに越したことはないけど、お金のことばかり考えて心の豊かさを失っては意味がない。

向き合うべきは、もっと他にある。

少なくとも今の私の状態において、お金問題は本当に困る必要のある問題ではなかったのです。

もちろん、将来のリスクヘッジとして今いろいろ挑戦しているのは素晴らしいこと。

しかしまずは、とにかく行動・事実と感情・不安を切り離して考えること。

そうすれば、「そんなに困る問題ではなかった」と気づけたはずです。

今、あなたが悩んでいることは何ですか?

事実と感情をわけて考えたとき、その問題は本当に今悩むべき問題ですか?
事実よりも問題を大きく捉えすぎて、自分を苦しめていませんか?

一度立ち止まって、じっくり向き合ってみるのも良いかもしれませんね。

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