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ごあいさつ〜問屋きびしく、わたしは〝はなうた〟を謳いそびれる〜

はじめまして。イラストレーターの林ユミと申します。晩年、ねこの認知症になった〝ボン〟とわたしの、てんやわんやな日常をコミックエッセイにつづりました『吾輩は認知症ねこである』。小学館さんより発売中でございます。医療監修には、獣医行動診療科認定医の小澤真希子先生にご協力いただきました。小澤先生は高齢動物の認知機能不全、いわゆる認知症を診療するスーパーエキスパート獣医師さんなのです。心づよい。

ねこの認知症は、まだまだわかっていないことが多く、高齢の家族ねこの行動の変化が〝老化〟なのか〝病気〟由来なのか、それとも〝認知症〟なのか……認知症の症状に似た病気は、たくさんあるので、見極めはむずかしいそうです。当然、病気由来だった場合、その病気を治療することで症状もおさまるので、兎にも角にも、まずは動物病院へ。

認知症は治らない。でも早く気づけるメリットは大きい♡とわたしは思います。こちらの心構えができたり、こちらが知ることで、当事者ねこの症状に合わせた暮らしの準備ができたり。それに合わせて、ねこも人も試行錯誤ができる。その時間が〝たっぷりめ〟にあることは、双方にとって良いことづくめやん!とわたしは思います。

本書では「ねこの認知症チェックリスト」も掲載しているので、高齢の家族ねこの様子に〝もや〜ん〟としてきたら、チェックしてみてくださいませ。

そして認知症に限らずですが〝ふだんの家族ねこ〟のことを〝診て〟〝知って〟もらえている「かかりつけ獣医師さんと看護師さん」の存在は、やはり何といっても大切で、ねこにも人にも心づよい。わたしは、ボンの兄弟ねこ〝ヤム〟のことで、今現在も、あれやこれやとご相談しまくりです。

さてさて、ごあいさつは、このあたりで……
年の瀬まっ只中ではございますが、はじめての[ note ]はじめます。
本も無事、発売となり

♪ ふ〜ん ふふ〜ん ♡

と、はなうたまじりに始めるつもりが、そうは問屋がおろしてくれず。

♪ もう〜 いーくつ ねると〜 ばーすで〜

明日、めでたく御歳二十一にならしゃいますヤムが、先日、突如アンニュイな体調の変化をみせ、わたしは、あいも変わらず、てんやわんやでございました。

問屋さんっ…きびしいねん。

おかげさまで、今は、キャットタワーの上でくつろぐヤムに見下ろされながら、わたしは、これを書けています。ありがとう、ヤム。

そんな〝ヤム〟とわたしの日々のこと、〝ボン〟とのあれこれ、我が家の歴代家族ねこ〝ニーオ〟〝ロン〟のことなどなど、『吾輩は認知症ねこである』のスピンオフのような感じで、ゆるりと始めてまいります。
よろしければ、マグカップに1/3ほど残ったコーヒーをレンジでチンしている時間なんかに、ぴろっと覗いていただければ、うれしいです。
では、きょうはこれにて〜。


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【Youtube配信】シニア期のペットケアが公開されています。〝犬と猫の老化基礎知識〟〝老化に対応した生活パターン〟〝認知症〟〝介護〟について、『吾輩は認知症ねこである』でお世話になった小澤真希子先生がお話されています。日々の暮らしに寄り添って、丁寧に、かなり噛み砕いてお話ししてくださっているので、高齢の家族ねこ/いぬと暮らすご家族の「はて?」の答えがあるかもです。わたしは、目から鱗がパラパラでした。ぜひ♡


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