ハローワーク・公共職業安定所で見たもの
ハローワークには数回、足を運んだことがある。ただし、自分の職探しではない。結婚したとき、家内を離れた土地から連れてきたので、結婚直後の家内の職探しと、妊娠、出産を経た後の職探しの際に一緒に足を運んだ。その時に、その流れ、その雰囲気を感じ取ることはできた。
希望退職の募集があった時、会社が斡旋したエージェントに社内での相談会ではなく実際にオフィスに足を運んだことは前回書いた。そのオフィスに足を運んだあと、閲覧室のようなところを案内してもらった。そこにあったの掲示物や資料、その場で閲覧している人の姿、どれもがハローワークで見た光景と変わらなかった。求人内容は、会社の規模や資金力の差があるのかもしれないが、大して差がないように見えた。
自分が転職先を探すのは、希望退職に応じるなどして職を失うか、自分のキャリアアップ、職場環境への危機感からの脱却といった前向きなもののどちらか。恐らく、その視点で考えると、エージェントのサポートを受けるためにここに通うことは、前者にしか適さないだろう、ハローワークに探しに出ている状況と変わらないだろうと、当たり前のことだったのかもしれないがそう感じた。
セルフブランディングという言葉は当時知らなかったし、意識もしていなかったが、自分が仕事を変えるときの手段としてはあり得ない手段であると判断した。自分が売り込めるところ、自分に興味を持ってもらえること、その域に達するまでは決断してはいけないと考えた。そう考えてからは、自分の中でうっすらと描いていた当時の定年、60歳を迎えるまでの期間のうち、10年先のイメージ、その前半の5年間での中期の目標を描くに至った。それこそがセルフブランディングであったり、自分のキャリア形成、新たな職を探すときにたくさんる手段のうち選択すべき手段をチョイスできる環境づくりだと意識するようになったのだ。
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