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妻の笑顔 0歳児育児

 0歳、初めての育児。なかなか意思疎通が取れず、思い悩んだ日々。
「わああああああああああ!!!!」
どんなことをしても泣き止まない。抱っこしてもトントンしてもミルクを飲んでも変わらない。
「わあああああああああ!!(そうじゃないんだ!!)」
まるで心の声が聞こえてくるようで。こっちまでしんどくなる。もっとこうして欲しいの?何をして欲しいの?直接心のなかに聞いてみたくなる。結局しばらく経って腕の中ですやすやと眠る我が子。泣き腫らした顔をゆったりと愛おしそうに撫でる妻。

「きっとこの子も苦しいんだよね。」
24時間子どもと一緒にいる日々の中、きっと苦しい時、嫌な時、投げ出したいときもあっただろう。そんなときでも妻は平然と、
「ほーい、大丈夫、大丈夫、そうそう、大丈夫だよ」と笑顔で子どもをあやしている。
すごいなぁ。私にもできるだろうか。
自分の世界が180度変わる中、
「それが正解だよ!」ということもない世界の中、しぶとく、辛抱強く、投げ出さず、子どもと向き合い続けることができるだろうか。

 気づいたら1年が過ぎた。妻は笑顔で子どもの成長をまるで、自分の成長のように私に伝える。

「〇〇さん(妻)はすごいよね」妻に伝える
「なんで?今日はそんなにすごいことはしてないよ」妻は言う
「すごいことをしていないことがきっとすごいことなんだよ」
「じゃあ3人全員がすごいってことだね」

 私にもきっと妻の負担の少しをもらうことはできる。ともに育児をすることができる。きっとイクメンとか、パパ育児とか、そういう区分けが大事なのではなく、ともに過ごすことが大事なんだ。
 妻の笑顔の近くで、私も笑顔で生きていきたい。

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