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焚き火で火がつかない理由と成功するコツの話

どうもこんにちは、ソロキャンパーのYANG(やん)です。太陽が顔を出すとブワァッと熱気が襲ってくるようになり、隙を見せたら夏の野郎がすぐにちょっかい出してきそうなヒリヒリとした季節になりました。いやですねぇ。
しかし、真のキャンパーには関係ありません。灼熱になろうが何しようが、金で買った木材を燃やしてテンションをぶち上げるのです。

先日、75歳の母をつれてキャンプ行ってきました。新しいタイプの母子キャンです。

というわけで、タイトルの通り、今回は焚き火について語りたいと思うわけですが。もうね、焚き火って難しいですよね。陽が沈み始めて、いざ焚き火をしようと準備したのに、全然火を起こせなくて。やっと着火したと思ったら、すぐに鎮火してしまう。インスタのリールやYouTubeのショートで流れてくるパッ!スッ!ボッ!みたいな、スムーズな焚き火動画あるじゃないですか。あんなの見ると「嘘っぱちだ!」と暴動を起こしたくなるレベルですよね。僕も何度、冬キャンプで凍死するような思いをしたことか。

で、まぁ僕もある程度経験を積みまして。失敗の理由はだいたい3つくらいに絞られるんですよね。それをクリアすれば、誰だって焚き火をうまく始められるわけです。たぶん。このエントリーの最後に、僕が普段使っている焚き火(着火)道具を紹介しておくので、道具だけ知りたいわという方は目次から飛んでくださいませ!

失敗の理由:薪が乾いていない

そりゃ誰でもわかるわ!ってね。はい、そうなんですけども、これが意外とね、経験が浅いと見極めが難しくて。キャンプ場やホームセンター、WEBサイトで購入する薪はよっぽど大丈夫だと思うんです。ただ、キャンプ場によってはきちんと管理されていない野生的なケースがありまして。晴れが続いていれば問題ないんですが、前日まで雨続きだったりすると水分や湿気を吸いまくって、芯まで湿気ってるなんてことがあるわけです。

こういう雨模様の日は要注意!

これが厄介で。びちょびちょに濡れていれば誰でもわかるんですが、触った感じ濡れていなくても、実は湿気を吸いまくってる…なんてパターンがあって。実際、僕も「薪使い放題!」と謳う某キャンプ場に出向き、事前に薪なんぞ用意せず意気揚々と利用したのですが、野晒し保管&前日まで雨という不運が重なり、薪は湿気を吸いまくり。まともに焚き火ができなかったことがありました。そういう薪は煙もすごいし。
なので、使用する薪はしっかり乾いているものを使うようにしましょう!

失敗の理由:細い薪が少ない

これが一番「あるある」かもしれません。この問題をクリアすることで焚き火の成功率70%くらいに上げられますよ。いや、マジで。「はじめてソロキャンプしてみた」みたいな動画あるじゃないですか。そういうの見ると大抵、焚き火の着火に失敗してたりするんですね。ネタかもしれないけれど。それ見ると、とにかく、最初に着火させようとしている薪が太い

割り箸くらい、あるいは人差し指くらい。そのくらい細い薪を用意しよう!

よっぽど空気も薪も乾燥していて好条件がそろえば購入したままの薪に着火できるかもしれませんが、バーナーを使うなどしない限りは難しいかなぁと。奇跡的に上手くいっちゃうこともあるから、「前回は上手くできたのに今回は全然できない!薪が悪いんだ!」なんて怒りの矛先を間違えてしまうことも。悲しいすれ違いですねぇ。

焚き火にはセオリーというもんがありまして。

細い薪に火をつける

中太の薪を焚べる

太い薪を焚べる

と、スーパー簡単にまとめると、こんな感じの流れなわけです。
なので、焚き火をする時は細い薪(焚き付け)・中太(購入した薪を4分割くらいに割ったもの)・太い薪(購入したままの薪)と、段階にわけて用意することが大切。
特に大事なのが細い薪なんですが、これが実は太い人が多いんですよね。自分では十分細くしたつもりだけど実は太い、みたいな。これは僕も失敗を繰り返しました。だから、焚き火の着火がうまくいかない人は、自分が思ってる半分の細さにする!を徹底してみてください。具体的に言えば、理想は割り箸1本くらい。それが難しくても、女性でも簡単にパキッと割れるレベルの細さにしましょう。それでも難しい場合は、事前に「焚き付け用」として販売されている薪を購入するのが良いと思います。

それから、極細の薪はできるだけたくさん用意してください。思ってる3倍くらい用意してください。

僕は毎回このくらい用意。これだけあれば、消えかけの焚き火の復活もスムーズです。

で、それには理由があって。前述した「薪が湿っている」ケースに遭遇した場合。これって、気をつけていても天候や不運に見舞われたら回避できないじゃないですか。でも、細い薪を山盛り用意しておくと、頑張ってくれるわけです。
少し苦戦するかもしれませんが、細い薪は多少湿っていてもなんとか燃えてくれる。だから、細い薪を何本もじっくり燃やしながら、少しずつ火を大きくする。火が大きくなれば、さらに太い薪も燃やしてくれる。熱で太い薪を乾かしつつ、頃合いを見ながら焚べていく。そうすると安定した焚き火を楽しむことができます。騙されたと思って、やってみてくだされ!

失敗の理由:新しい薪を投入しすぎ

細い薪を何本か組んだり、まとめたりして、焚き火をしやすいようにしますよね。そこに、着火剤などで火をつけるわけですが、十分に火が移っていないうちに新しい薪をバカスカ投入してしまうと、鎮火させてしまう可能性が高まるんです。酸素の供給が阻害されたりしちゃって。だから、タイミングを読みながら、程よく薪をくべていくことが大切なんですよね。

井形に組んでの焚き火。しっかり燃え始めるまで我慢です!

いや、それができたら素人じゃねぇだろうが!と。わかります。そうですよね。じゃあ1つコツというか、見極める方法というのがありまして。
細い薪にゆらゆらと火がともり始めたら、耳を澄ませてください。「パチッ…パチッ…パキキッ…」と、小さく爆ぜるような音がし始めたら、しっかり火が移り始めた証拠(だと思ってる)。そうしたら、もう一本、もう一本と細い薪を追加していく。

ある程度大きな火になってきたら、中太の薪を投入する。これもまた、「パチッ…パチッ…パキキッ…」と音がするほど燃え始めたら、2本、3本と増やして、最終的に太い薪を焚べていく。10分、15分もすれば安定した焚き火が楽しめるようになるんじゃないかな?
もし、太い薪を投入して火が小さくなってしまったら、大量に準備しておいた細い薪を追加する。こういう「ブースター」的な役割にも使えるから、細い薪はとても大切なんです。

焚き火の着火に役立つ道具まとめ

僕が焚き火の着火で使用している道具と、世間で人気(評判の良いもの)をいくつか紹介しておきますね。参考になれば、これ幸い!

着火剤

僕が使っている着火剤はコレ、ウェーバー。サイコロ状の小さな着火剤で、いつも3〜4つ持っていってます。フェザースティックを作ってメタルマッチで火を起こすことが多いですが、面倒な時やメタルマッチでの着火が難しい時は着火剤を使用。確実ですからね!↓

最近よく目にする、人気の着火剤はファイヤーライターズ。マッチのように火をつけられるので、評判がとても良いみたいです!(使ったことない)↓

ライター

着火剤に火をつけるライターはダグラスのオイルライター。ですが、ぶっちゃけ見た目で選びました(笑)。マッチのようにつまんで使えて便利なんですが、燃料の容量が少ないので強くはオススメしません。オイルライターのいいところは、燃料の補充のしやすさと、「補充後に着火しなくなる」なんてトラブルがないところですかね。↓

で、オイルライターを使いたい!と言う方に、今僕がオススメするなら、イムコかな?こちらはとても評判が良いです。キャンプ系YouTuberのMr.SYUさんも愛用していて、僕も購入時かなり迷いました。↓

オイルライターを使う前に愛用していたのが、スライドガストーチ。こちらも人気ですね。火力が強いし、風にも強い。人気の理由がわかります。いろんなタイプがあるので、検索してみてください。↓


火吹き棒

火吹き棒はコレ。火が弱くなった時、これで酸素を注入して復活させます。最初は「こんなの無くてもええやろ」と思ってたんですが、今は持っていくの忘れた時は激萎えするレベルで必需品。僕が使用しているのはVARGOの製品。噴き出せる空気の量が多い(気がする)のと、薪をツンツンして遊べるところがお気に入り。値段的に微妙な方は、100均とか、安いのでも十分。あるだけでも変わりますよ!↓

ということで、Amazonで検索して安いものもあったので、参考にリンク貼っておきます。コストと見た目で、お気に入りを探してみてくださいね。↓

最近は所有欲をくすぐられるアイテムがどんどんリリースされていますね(お高いけど)。真鍮製の質感がカッコいい。良い道具をずっと大事に使いたい!と言う方には、こういう選択肢もアリかも?↓

と、こんなところでしょうか。
ちょっと僕の財力では手の届かない道具も紹介してしまいましたし、暑くなってくると焚き火なんてやってられるか!という方もいるかもしれませんが、機会があったら参考にしてもらえると嬉しいです。

おしまい

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