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後宮の華

自分自身で動かなければ何も変わらない

                            漫画『夢の雫、黄金の鳥籠』より

現在、連載中の漫画『夢の雫、黄金きん鳥籠とりかご』の主人公ヒュッレムのセリフ。

この半年の間、公私ともにさまざまな変化があった私にとって、強く響いたこの言葉。

『夢の雫、黄金の鳥籠』は、16世紀初頭のオスマントルコ帝国が舞台。

故郷の寒村を追われ、家族とバラバラになり、奴隷として売られた1人の娘サーシャ。

マテウスと名のる男性(実は皇帝スレイマンの側近イブラヒム)に買われ、彼の屋敷で知性と教養を身につけた後、ヒュッレムという名を与えられ、皇帝スレイマンにジャリエとして献上される。

後宮ハレムで生活しているうちに、皇帝の寵愛を受け、側室イクバルとなり、やがて第二夫人イキンジ・カドゥンにまで上り詰め、ついに寵妃ハセキヒュッレムと呼ばれるまでになる。

4人の皇子と1人の皇女に恵まれ、後宮ハレムでの地位も安泰かに見えるヒュッレム。

しかし、皇帝スレイマンの後継をめぐり、一時は愛したイブラヒムとの対立、第一皇子の母で第一夫人パシュ・カドゥンギュルバハルとの確執を深めていく。

後宮ハレムは女性たちの戦場。
油断してると、場合によっては命にも関わる恐ろしい世界。

ドラマ化もされた、実話に基づくトルコ版大奥。

日本語タイトル『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム』。
原題はMuhteşem Yüzyıl(ムフテシェム・ユズユル)。
(『壮麗なる世紀』の意。)
因みに英題は『 The Magnificent Century』。

シーズン1~4まで、すべて合わせると300話以上となる壮大な歴史ドラマ。

漫画『夢の雫、黄金の鳥籠』と、主人公の性格、物語の展開などに違いがあり、比較しながら見比べてみると面白い。

羨望、嫉妬、裏切り、陰謀、殺人等が渦巻く後宮内。
頼れるのは自分だけ。

皆が生き抜く術を探し続ける辺り、今と何ら変わらない。

ヒュッレムは、今から500年近く前の時代を生きた女性。

ただ待っているだけでなく、自ら行動を起こし、周りを動かしていく力を持ったヒュッレムのような女性は、いつの時代でも魅力的に映る。


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