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パパのワンオペ育児奮闘記#2〜ママがいない夜〜

はじめに

30代夫婦と2020年生まれのわんぱくボーイ(2歳)の家族構成。
第二子妊娠がわかり、健診で告げられた「切迫早産」の可能性。
出産直後あたりまでのパパの苦悩や喜びの記録を綴るシリーズ。

前回のお話はこちらからご覧ください。

2回目のはずなのに、緊張しているパパ。

新しい生命が誕生することは本当にワクワクドキドキするものだが、
長男が生まれる時と明らかに違うのは、これから数日間、息子との二人きりの生活を上手くやっていけるかの「不安」が3〜4割くらいあることだ。

ママは偉いなと思ったのが、息子に、ちゃんと弟くんが生まれること、
そして、入院するからしばらく会えないことを伝えていたことだ。
きちんとその事実を、嘘つくことなく伝えることは難しいと思う。

もうすぐ3歳の息子は、しっかりと言葉は理解している。
何となくその時が来るのをわかっていたのかもしれない。

そして、2023年梅雨の某日、いよいよ予定日を迎えた。

近づいてく、決戦の土曜日。

幸い、決戦は土曜日(金曜日ではなくて)
仕事も休みなので落ち着いて車で行動できる。

朝から診察のため病院に行き、ほぼ今日中か遅くても明日までにということだった。
まだ少し余裕があったので、その後はいつも通り昼ご飯を3人で食べ、そして公園に行くことにした。

すると、公園に行っている途中、始まった本陣痛。
第二子なので、陣痛が始まってから早いと言われていたため、すぐに病院に戻り、そこでママとバイバイした。
ハイタッチをしたのに、ビービー泣いていた。
眠かったのもあってか、ビービー泣いていた。

病院のコロナなどの対策方針で、息子を連れて病院内に入れないことになっていた。(夫と本人の母親のみ)
そのため、家に帰ってからまた息子と公園で遊ぶこととした。

そこから数時間後、テレビ電話にて無事次男が産まれたと連絡があった。
息子にもその様子を見せた。

「弟くん生まれたね、今日からはパパと一緒に楽しく生活しようね」
複雑な表情はしていたが、ちゃんと分かっているような感じだった。

いったん寝るまでは前哨戦。

早めにお風呂と夜ご飯を済ませて、寝るまでの時間をたっぷりとるというのが作戦だ。
やることをやってから、トミカとかプラレールで存分に遊んでもらい、
飽きたら絵本や動画を見ながら寝床に誘うという、先行逃げ馬型プランだ。

弟くんが生まれたことで、ママが今日帰ってくると思い込んでいた息子は
頻繁に、「ママは今日帰ってくる?」「いつ帰ってくる?」と聞く。

寂しさが募って爆発しかけているようだった。
やはり、「ママがいい」を連発。

「ママと約束したね、ママは体を休めないといけないから、病院にいるんだよ」と諭すが、
分かっている自分と、嫌だという感情とが交錯しているようにみえた。

眠くなるにつれて、またビービー泣くのか・・・
と思っていたら、意外や意外。
遊び疲れて眠かったのか、早々に眠いと言い出したので、
これはしめたと寝室に連れて行った。

夜中に鬼となって出てくるか

一番怖いのは、いったん寝た後の夜中である。
大正時代には人を喰らう鬼が出たというが(鬼滅の刃ですね)
夜に寝ぼけて暴れる鬼が出るのを、パパは一番恐れていた。

冗談抜きで、たとえば、寝ぼけて階段まで走って行って落ちでもしたらどうしよう。
ママが体調不良で別の部屋で寝ている時も大変だった。
断乳の時も大変だった・・・そんな記憶がよみがってしまう。
パパの緊張の呼吸・壱の型もいつの間にか、寝息に変わっていた。

いつも激しい寝相で、突然むくりと起き上がることもあるが、
誰か(パパ)が横で寝ているということが分かったら、また寝ていった。

おわりに

結局、恐れていた事態もそこまで大きな事態とならず、朝を迎えることができた。
朝になり、太陽が出ると、鬼も出ないという。(まだ鬼滅の刃を引っ張っている)

日曜日は朝から「遊び場」に行って思いっきり遊ぼうと約束をしていた。
それが今のパパにできる一番の仕事だ。
そういう楽しみがあったからよかったのかもしれないが、これからまだ先は長い。
さぁ、どうなることやら。

第3話へつづく。

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