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元タカラジェンヌのフリーランス女優 星乃あんりと、彼女を支える家族のようなコミュニティ #コミュフェス

宝塚歌劇団出身のフリーランス女優 星乃あんりさんが、2020年6月に開設したオンラインサロン「Anri's Beauty Camp」。「表面だけではない、内側から輝く美の追求」をテーマにメンバーと共に活動しています。最近では、メンバーが星乃さんのイベントやライブのサポートなどを行うことも。

2020年に直面した、コロナウイルスによる出演舞台の中止や延期。「コミュニティがあったから、挑戦し続けようと思えた」と振り返ります。

この特殊な1年の間にコミュニティ開設に挑んだ理由とは? エンタメの世界で生きる人がコミュニティを持つメリットや、ファンクラブとの違いは何なのか?

立ち上げから運営に携わり、CAMPPFIREのパートナー企業でもある合同会社ラブソルの代表・柴山由香さんと共に語っていただきました。

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<Profile>
星乃あんり
フリーランス女優
宝塚歌劇団を退団後、イタリア短期留学を経てフリーランス女優の道へ。
2020年6月から「美しくあること」に向き合い、今日より明日が良くなるようにをスローガンに掲げ、自身のコミュニティである「Anri’s Beauty Camp」(通称:あんキャン)をスタート。

柴山由香
合同会社LA BOUSSOLE代表
自身の経営する会社で主宰するコミュニティ「喫茶ラブソル」を運営。あんキャンを含む複数のコミュニティの運営・サポートをしている。

「コロナ禍で挑んだモノ」

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相次ぐ舞台の中止や延期。コロナウイルスによる影響はエンタメ業界を大きく揺さぶり、2020年は苦しい年となりました。
そんな中、コミュニティを持つことに決めた星乃さん。その背景とは一体どんな物語があったのでしょうか。まずは、一緒にコミュニティを運営する柴山さんとの出会いから始まります。

星乃:1年ほど前に由香さんに出会って、そこでコミュニティのお話を聞いたんですよね。一人で女優として活動していくって大変だから、味方をつくるという意味でもやってみませんか?とお声をかけていただいて。

柴山:そうなんです。私はこれまで複数のコミュニティを立ち上げからサポートしてきたのですが、エンタメの世界に生きるひとこそコミュニティが必要なのではと思っていました。今年はエンタメ業界にとっても、苦しい年でしたよね。事務所に所属しないフリーランスって、それだけでもすごく不安もあると思うのですが、どうでしたか?

星乃:舞台が続々中止になったりと、正直、先の見えない不安がすごくありましたね。

柴山:そうですよね。そもそもなぜ、あんりさんはフリーランス女優になることを選ばれたのでしょう?

星乃:フリーランスって自分でスケジュールを組んだり大変な面が多いのですが、それも含めて自分の経験値になると思ったんです。人に頼るのが苦手な方なので、一人の方が楽なのではという気持ちも、ありましたね。

柴山:一人でがんばってしまうタイプだったんですね。そもそもオンラインサロンってご存知でしたか?

星乃:実は、全然知らなかったんです。話を聞いて、面白そうだなとは思ったものの、「すごく人気のある人しか持てない場所」だと思っていました。「私がコミュニティを持っても、本当に人が来てくれるかな?」と不安で。宝塚の時は、リアルの場でお客様の反応が見られることが普通だったので、オンラインでつながることも、あまり想像ができなくて。

柴山:そういう不安を持つ方は多い気がします。実際に立ち上げてみてどうでしょう?

星乃:これらの不安は、すぐ解消できましたね。人見知りではあるものの、そもそも相思相愛というか、私に興味を持ってくださる方しかいらっしゃらない安心感がすごくて。それこそ6月開設という、自由に外に出られない・人と直接会えない時期だったので、誰かとつながれることがこんなに嬉しいのかと、感動したことを覚えています。
大変だろうなと思っていた開設も、わからないところがあったら相談もできるし、あっという間すぎて、びっくりしました。

柴山:現在のメンバーの方は、どんなきっかけで入った方が多いんですか?

星乃:昔からファンでいてくださる方はもちろん、SNSなどで知ってくださった宝塚好きの方。また、あんキャンでは『バレトン』というヨガとバレエとフィットネスを組み合わせたエクササイズをやっているのですが、そちらに興味を持って参加してくださった方など、バラバラなんですよ。コミュニティ運営だけじゃなく、コロナ禍で新しく始めたSNSの発信やLIVE配信など、わからないことだらけの時期でした。そもそものパソコンの使い方まで、メンバーさんたちに支えてもらっていましたね(笑)。

柴山:ファンというよりは、最初からサポートメンバーみたいでしたよね(笑)

星乃:今になって思えば、あのまま一人で頑張ろうとしていたら、心が折れていたんじゃないかなって。コミュニティがなければ、引退していたかもしれません…。でも、ナチュラルに「そこにいてくれる」「応援してくれる」メンバーがいることで、すごく救われました。

「ファンクラブとコミュニティの違い」

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柴山:宝塚歌劇団にも、ファンクラブというものが存在しますよね。

星乃:ファンの方々が運営してくださる私設ファンクラブですね。宝塚では男役のスターさんは大きなファンクラブを持つのですが、娘役だった私は公式なものは持っていなくて。少人数のファンの方との密な交流をするファンクラブのようなものはありました。

柴山:ファンクラブとコミュニティって一見似ているようにも感じるのですが、どんな違いがありますか?

星乃:ファンクラブは、私自身がファンの方に提供したいイベントやグッズを企画して、開催する・販売するのがメインだったと思います。コミュニティは、全く違うものですね。メンバーは「お客様」ではなく、一緒に運営して行く仲間というイメージ。それこそ作戦会議というオンラインでの集まりが度々あって、これまでにあんキャンの活動を紹介するチラシを一緒に作ったり、公式Twitterのキャラクターを作ったりしました。今は12月のクリスマスライブのときに発売するオリジナルグッズ制作なども、進んでいます。

柴山:能動的なメンバーさんが多いですよね。「あんりちゃんを助けたい」と、すごく自分ごとになっているというか。距離感が絶妙。

星乃:本当にそうなんですよね。

柴山:先日、日比谷で行われたトーク&手作りアクセサリーの販売イベントも、メンバーがシフトを組んでお手伝いに行きましたよね。

星乃:そうなんです! 元タカラジェンヌの方2人と一緒に出演したイベントで、フリーランスだと基本的に全部自分で対応するので、出演して販売してって結構大変なんですよ。でも、メンバーが必ず2人ついてくださるように予定を合わせてくださって。販売のお手伝いはもちろん、イベントの写真を撮ってくれたり、Twitterで発信してくれたり、心強さしかなかったです。

「あんキャンとこれから」

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柴山:先ほど作戦会議というお話がありましたが、あんキャンではメンバーさんと色んなミーティングが行われていますよね!公式キャラクターのあの子も、名前からイメージまでみんなで決めましたよね。

星乃:そうなんです!私の名前の真ん中を取って「のあん」というんですけど、メンバーみんなでそれぞれリスを描いて、その中から決めました!

柴山:実は私のリスを採用していただいて...。あんりさんのは残念ながら不採用に(笑)。

星乃:不採用でしたね(笑)。

柴山:あんりさんと直接話せることが、メンバーにとっては嬉しいんですよね。

星乃:宝塚について語る「ヅカトーーク!」というイベント、盛り上がりましたね(笑)。宝塚ならではの濃い話もあったんですけど、あまり詳しくないメンバーさんには説明しながらお話しして。あとは、女優とは別にアクセサリーの制作、販売もしているのですが、メンバーさんの、片一方を無くしてしまったイヤリングの新しい相棒を作るというイベントも行いました。それも、作戦会議中に話題に出たことがきっかけで。

柴山:画面越しに片一方のイヤリングを見て、メンバーさんの服装や雰囲気も見ながらあんりさんが作ってくださったんですよね。エクササイズに作戦会議に…意外と忙しかったですよね、コロナ禍も。

星乃:そうなんです(笑)。「あんキャンメンバー日記」といって、私の個人noteを使ってメンバーがイベントレポートや活動報告を書いてもらう場もあります。内面からの美を追求するって、扱う言葉や思いを書けるようになることも含まれていると思うんです。

柴山:頼るのが苦手、と言っていたあんりさんも、メンバーだから頼れることが増えているんですね。自分の名前を看板に頑張ることは、一人で頑張ることではない。素敵な関係ですね。

星乃:コミュニティを作ったことで、オンラインでつながることの可能性を知りました。実際メンバーは全国各地に散らばっているので、今もまだリアルで会ったことがない方もいらっしゃるのに、すごく距離が近くて。

柴山:あんりさんを見ていると、コミュニティって必ずしも大きくなければいけないということはなく、狭くて深いコミュニティだからこその安心感みたいなものを感じます。メンバーさんを大事に思っているのも、すごく伝わってきますし。

星乃:もうね、メンバーは家族です。愛おしくてたまらない。最初は「私なんて」と思っていたけど、一緒にいたくていてくれる人の存在が大きすぎて、思わずメンバーの前では素になってしまう。

あんキャンがあるおかげで、私自身も育ててもらっています。「待ってくれている人がいる」から、一歩進もうと思える。もう無くてはならない存在です。

柴山:今後は、どのような活動をしていくのでしょう?

星乃:今後は、ゆっくりと家族を増やしていきながら、できることを増やしていきたいですね。いつか合宿とかもやってみたいと思っています。まずは、今年の新しいチャレンジ。12月の単独クリスマスライブを、メンバーと一緒に成功させます!

柴山:初めての単独ライブで、総合演出も手掛けられるんですよね。

星乃:そうなんです! 2020年、エンタメにとっても厳しい環境でしたけど、この世界に生きる人間として、今できる形で、灯を共し続けたい。

総合演出に加えてオンライン配信という新たな挑戦だらけですが、今は一緒に走れるメンバーがいるから、挑戦してみようと思えました。楽しんでもらってなんぼの世界ですから、全力を尽くして、みなさんに元気を届けられたらと思います!

柴山:エンタメ業界で生きる人間として、小さくてもコミュニティを持つ。その価値は、他の方にもおすすめできますか?

星乃:全力でおすすめします! 1年前の私は、1人でがんばらなきゃと背負いすぎて、潰れる一歩手前だったなと、今は思います。世界がどんな状況でも時間は進んでしまうし、でも、一度出来たつながりは、すぐに解けるものではない。細くてもいいから、未来へつなぎたいですね。

私にとってのコミュニティは、自分の仲間に出会える場所です。一歩踏み出す勇気をもらい、挑戦したあと「ただいま」と帰ってくる大事な居場所として、これからもメンバーと共に、“星乃あんり”の人生を歩んでいきます。


12月12日(土)開催、星乃あんりさんのクリスマスライブ「La luce」のチケットご購入はこちらから。会場参加、オンライン参加の2種類からお選びいただけます。

Anri’s Beauty Campへのご入会、気になる方はこちらから。

喫茶ラブソルへのご入会、詳細はこちらから。

執筆/伊庭詩音柴田 佐世子
編集/柴山 由香
写真/ CAMPFIRE Community
バナー制作/小野寺美穂

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