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「プライドと偏見」に恋をして

最近ハマりにハマった映画があります。

「プライドと偏見」

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18世紀末のイギリスの片田舎で繰り広げられる、次女のエリザベスを中心に、中流貴族の家に生まれた5人姉妹の結婚騒動を描いた物語です。


原作は「Pride and Prejudice(高慢と偏見)」という1813年にイギリスで刊行された恋愛小説。
女流作家ジェーン・オースティンの長編小説で、世界的な名著となっています。

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この2日で3回は観ました。

何でこんなにハマったかというと、恋愛のときめきを思い出したからです 笑。
プライドや偏見など、歪んだ色眼鏡により、成就するはずの恋愛の邪魔をする男女のすれ違いが切なくてもどかしい!(←私は韓流ドラマを見ないのですが、同じ感覚だと思います!)
人間というものは、間違った選択をして遠回りをしてしまうもの。
恋愛がこんなにもくすぐったいものだったとは!!
はぁ~~と思わずため息です。

心はすっかり夢見る夢子、いい歳して心が震えています。
こんな気持ちすっかり忘れていたわと、
日々、育児と仕事に追われている40女の心に火がついたわけです 爆


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映画は2005年の作品、ヒロインのエリザベス役はキーラ・ナイトレイ。
当時20歳、若さと初々しさが光り輝いています。
演技も上手いし、この時代のキーラはものすごく旬で脂が乗っています!


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エリザベスの相方ダーシー役は マシュー・マクファディン。
エリザベスに徐々に惹かれていく彼の表情や仕草などをはじめ、さすが舞台出身の俳優、演技がすごく上手です。
雨の中で彼女に振られた時の、ダーシーの目の切なさには、完全にノックアウト!!

大富豪のイケメンが振られるのは、物語を観ている女性にとって、もはや一大叙事詩、観ているだけで笑みが溢れます(ひどい)


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18世紀のイギリスの価値観や常識も、今とまるで違うのも面白く。
当時の女性たちは、家の財産や土地を受け継ぐ権利はなく、世継ぎの男子がいない家は、遠縁の男性が継ぐことになっていたのです。ですので、女性にとって結婚は死活問題。
割り切って嫁いだ女性は数知れずでしょう。

様々な選択の自由が限られていた時代。

昔と今と、果たしてどちらが幸せなのだろうかと考えてしまいます。
今は結婚をしない人も当たり前のようにいて、人生の選択は自由です。
でもその分、不安や負担や孤独なども昔より大きいのかなとも思います。

一つ一つ自分で選択していく必要があるからです。

仕事や結婚、住む場所も自由です。
自分が望み行動すればどこまででもいけます。
逆に、行動しなければ止まります。

昔は身分がきっちりと分かれいて、死ぬまでその身分や仕事を全うしていました。生まれながらの自分の境遇を受け入れ、迷いも疑いもなく日々を生きていました。
人生の意味はと、問いかける事も今より断然少なかったでしょう。

人生100年時代と言われる今、私たちはあまりにも選択することが多く、どこに向かっていくべきかも手探りのように思います。

時代によって悩みは様々、価値観がどんどん変わり、変化していく。たった200年の間に、ここまで変わるとは。
きっとこれからもどんどん変化していくのだろうと、古典映画を見ると思います。


映画「プライドと偏見」は、古典映画とはいえ、現代の価値観にも合うよう上手に作られています。
ヒロインのエリザベスは、強く真のある女性。

誰に対しても恐れずに自分の意見を曲げません。

その雰囲気をキーナ・ナイトレイは見事に演じ切っています。

シンデレラや白雪姫のような待つだけの女ではなく、「アナと雪の女王」のような自分で人生を切り開いていく、強い女性像を描いています。



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熱冷めやらずで、1995年にドラマ放送された「高慢と偏見」も観たのですが、この時のエリザベスはキーナとは全然違う、とても古風な感じでした。
(ダーシー役は、若き日のコリン・ファース!!こんなにかっこよかったんだ!!)

全6話の構成となっており、ストーリー自体は丁寧に描かれていたのですが、正直エリザベスにはあまり魅力を感じず。
何でしょう、お花畑にいるふわっとした感じで、深さがない?? 時代なのでしょう。ドラマとしての評価は高いみたいです。


そんな「プライドと偏見」脳でできた作品がこちら。

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タイトルは文字通り「プライドと偏見」

結婚前の美しい女性の、不安定で複雑な真理を表現しました。
頭から出ている渦巻と黒い妖艶な花々との組み合わせが、憂いや迷いを彷彿とさせます。
虚げな目と赤い胴体もポイントの一つです。

作り途中がこちら。

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なかなか面白いのですが、途中から盛り込みすぎて散乱してきてしまい。
一度寝かせてみることにしました。


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元々はこの美しい天使さんに一目惚れをして。
大切に完成させようと、顔を使わせてもらいました。
今回エリザベスのオマージュを込めて、ピッタリとマッチした作品が完成しました。



すっかり忘れていた、恋する気持ち。
良いものですね!!もうしばらくときめき続けようと思っています!


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