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「肖像コラージュ」のオーダーをはじめました


大切な「時」をアートとして飾ること

東京に緊急事態宣言が出された2ヶ月間、夫と娘2人の計4人、奇妙な家族生活が始まりました。 

 娘たちは当時5歳と6歳。今までは保育園に通っていました。ですので24時間、2ヶ月間ずっと家族と一緒という経験は初めて。仕事どころではありませんでした。普段できていた事がほぼできずに、悶々とする日々。悲しみ、怒り、泣きました。自分の未熟さをとことん痛感しました。 

 同時に家族の絆がとても強くなりました。ずっと一緒にいる分お互いとことん向き合いました。本音でぶつかり合うとはこういうことか、というのを学びました。楽しい思い出もたくさんできました。この自粛期間は、私にとって今後の羅針盤となる価値観が築かれたように感じます。この経験は必然でした。 

 そんな中、沸々と湧いてきた感情がありました。それは家族のコラージュ作品を作ることです。このとても大切な時期を、ずっと忘れないように残しておきたい。いつでも立ち戻れるように一つの作品に納め、日常的に飾り続けていきたいなと思いました。


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 話は変わるのですが、私は何故か昔から、19世紀~20世紀初頭の時代に憧れを抱いていました。自然と文化がちょうど調和していた時代だったなと。機械化は進んではいましたが、それでも人の手であらゆるものが作られていました。今でもアンティークものを買い集めてしまうのは、その時代の香りを感じたいからなのだと思います(カモコラージュの素材は、ちょうどその頃のものを使用しています)。

 その中でも特に好きなものは、肖像画を飾る文化がまだ根付いていたということ。当時を描いた映画でもよく出てくるのですが、中流~上流階級の住んでいる家には、自分や家族の肖像画を家に飾っているのです。玄関や廊下や応接間、どこかしらに肖像画が飾ってあります。 

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こちらは海外ドラマ「ダウントンアビー」の家。

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映画「山猫」での武道会シーン。


肖像画は古代で栄え、一度は消滅したものの、15世紀のルネサンス期ごろから再び盛んになります。王侯貴族や聖職者を対象に盛んに描かれるようになります。

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 私はその文化がとても好きで、昔から画家の方に自画像や家族の肖像画を描いてもらっていました。それはずっと大事に飾ってあり、大事な宝物です。写真とは全く違う味わい深いものとなっています。自分がアート作品になるのですから。

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描いてもらった家族の肖像。


 そんな思いと交差して、ご提案させていただきたいのが「肖像コラージュ」です。  

大切な人生の節目の一ページを、アート作品として納めさせていただきます。大切な人と一緒に、またはご自身の個性を活かした作品に仕上げます。写真を飾るのとは全く違った、世界でたった一つのアートとして、大切に制作させていただきます。 

 自画像を飾る文化を、今の時代に蘇らせて広めることは、作家自身の夢でもあります。 この機会に是非ご検討いただけますと幸いです。

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作品をご紹介させていただきます。

case1 Watanabe family

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作者の家族の肖像画です。

上の娘の卒園式を記念して。

コロナが生じた自粛期間により、家族の絆が一段と強くなりました。

家族という社会のかけがえのなさを感じています。

そこで、ふと純粋に家族コラージュを製作したくなリました。

家族のシンボルとして部屋に飾りたいな、と思ったのがきっかけです。

こちらは「肖像コラージュ」を本格的に始めた最初の作品です。


【使用写真】

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case2 Toru Yamaguchi

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3年前に白血病で亡くなった、親戚のとおるおじさん。

庭いじりとコーヒーが好きで、東宝のコスチューム会社に長い間勤めていました。

かなりの熟練だったそうで、定年が過ぎてもひっきりなしにオファーが来て仕事をし続けていたそう。

昔の映画スターにいそうな、おじさんのカッコよさ。

そんな粋なおじさんの和の雰囲気を出したく、素材は浮世絵を使用しています。

もう亡くなってしまった愛犬の「もも」と、その子供の「もこじ」も、雲からおじさんを見つめています。

長年使用していたコーヒーミルも入れました。

東宝ということで、古いフィルムと映写機を入れてレトロ感を。

こうやって大切な人を作品にする事で、とおるおじさんがよみがえってくる感覚になります。


【使用写真】

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case3 Sumie Yamaguchi

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CASE2のとおるおじさんのパートナー、すみえおばさん。

まだとてもお元気で、常に人を笑わせるユーモア溢れる方です。

昔からバレエをやられていて、今でも変わらず少女のような愛くるしさがあります。

天使やバレリーナと一緒に、これから始まるバレエの舞台に立っています。

バレエにちなんで、レトロで洋風のメランコリックさを出しました。

人生は舞台そのもの。

そんなすみえおばさんの人生舞台を一枚の絵にしました。

【使用写真】

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case4 Yamaguchi Family

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2つ歳の離れた兄弟のみっくんとゆうくん。

二人はメリーゴーランドとゲームが大好き。

ブランコのビジュアルに因んで木馬と調和させ、Nintendoスイッチのソフトをちりばめました。

スイッチ本体には、家族四人のお写真もひっそりと入れています。

また、奥様はひまわりがお好きなので、ひまわり畑を背景に。

レトロよりは、現代的なものがお好きなご家族。

ですので今回はヴィンテージ素材を使用しませんでした。

元気な躍動感溢れる作品に仕上がりになっています。

あっという間に過ぎる、子供の成長の一コマを、このように一枚の絵にしました。

【使用写真】

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case5 Nakatake Family

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七五三を記念して。

笑いをモットーとしている中武ファミリー。

奥様が家族に求めるものは「笑いを通して発想の豊かさや多角的な視点、どんな状況でもポジティブに楽しんでいけること」だそう。

お父様はアニメの製作会社を立ち上げていらっしゃり、独特の素晴らしいセンスと感性をお持ちです。

そんなお二人の間に産まれた、りつくん・かんくんも、常に皆を笑わせてくれる、ユーモアと個性に富んだお子様たちです。

七五三なので、琳派や浮世絵を使用して和の雰囲気を。且つおめでたい感じにしました。

笑いのある中武ファミリー、人々もそんな中武ファミリーにつられて笑みが溢れています。

【使用写真】

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case6 Wedding collage

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古くからの友人のウェディング写真をコラージュしました。

お借りしたお写真は、台湾の写真スタジオで撮影されたもの。

学生時代は美大に通っており、花が大好きな彼女。

とにかく花でいっぱいにしよう思いました。

上品な彼女に合わせた、古典的な花のモチーフを使用。(彼女の美大での専攻は油絵科ということもあり)

ウェディングらしい、豪華で華やかなコラージュにしました。

結婚は、人生の大きな節目です。

門出をお祝いする思いを込めて制作しました。

【使用写真】

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case7 Rikako Kawashima

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大学の卒業式を記念して。

夫の従姉妹のリカコさん。

人にはないパワーを持っていて、彼女と一緒にいると目に見えない力は本当にあるのだなあと、人生の奥深さを教えてくれます。

彼女は占いを得意としており、彼女に相談する人多数。

私もその一人で、困ったことがあると彼女に相談します。

彼女をビジュアル化すると、まさにこのような感じに。

龍までも操るスーパーガール!三人の巫女さんも彼女を見守っています。

その周辺に、彼女がよく使用しているタロットカードをちりばめて。

神社巡りが好きで、現在カナダに留学中。英語も堪能です。

そんな彼女のグローバルでもありつつ、日本文化を大事にしている精神を表現したく、和と洋の雰囲気を取り入れました。

【使用写真】

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額へのこだわり

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「肖像コラージュ」で使用している額縁は、横浜に工房を構える「FLANGE plywood」(フランジプライウッド)さんに、特注で作っていただいております。合板を作り出すところから始まり、その合板で家具や雑貨を制作する会社です。 その中でも「ERRORS」というこちらのシリーズ。独特で唯一無二な世界観となっています。 

 木工の製作過程において出てくる端材たち。 規則正しく並ぶ丸ノコのドット跡、塗装で飛び散ったペンキのしぶき、電鋸で切り刻まれた直線の跡。代表の上田さんは、一つ一つできた偶然の端材に着目して、美しさを見出されたそうです。 そして、これらに製品としての役割を与えて見たらどうなるのか。 そんな作り手としての興味から、実験のようなつもりで「ERRORS」という新しいラインが誕生。 本来なら捨てるはずの端材を、見事にリユースしてこのような唯一無二の素晴らしい作品に仕上がっています。 

 カモコラージュは、絵画の「コラージュ」。

 ERRORSは、端材の「コラージュ」。

 お互いの「コラージュ」の世界観が見事にマッチした、一つの作品として仕上がりました。

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ccオーダー大切な人コラージュ

偶然の端材を活かして、職人が手作業で制作をいたしますので、一点一点の風合いが異なります。その辺りのご理解と了承をお願いいたします。


額縁サイズ:縦450mm×横330mm×幅45mm(※A3サイズのマットが入る大きさです)

絵画サイズ:A4(297mm×210mm)

プリント:印画紙に銀塩プリント

重さ:約1700g(※サイズ、重さ等の数値は個体差がございます。)



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完成は打ち合わせから1ヶ月ほどとなります。

ご興味のある方は、ブランドHPのお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡いただければと思います。



どうぞよろしくお願いいたします。




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