『ともぐい』 河﨑秋子
ふいに見かけた書評の内容を読んで気になり、書店に行った際に購入。
一気に読む。
主人公の「熊爪」に、感情移入できる。
こんな身体感覚を持ち合わせていたい、と思う。
熊との死闘は必然で彼の人生。
その後の、女性と子どもとの短い月日は、もうすでに一度終わってしまった彼の人生の余白のような・・。
その余白が求めた人の温もりが、招いたこと。
人間という生き物の弱さと強さ。
北海道の地には11年ほど住み、街中に住んでいたのでそんなに厳しい自然に向き合ってきたわけではないが、吹雪のホワイトアウトや、凍死しようと思えばすぐにでもできる気温など、やはり本土とは明らかに違う風土や人の生き方があると思う。
この本を書いた著者の、他の作品も気になる。
人と獣との向き合い方。
これからの、わたし達人間と自然との生き方など。
考え感じ、行動することはたくさんあるなあ。
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