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マイナポータルでの保険情報について

 本日、noteで以下の記事を見かけました。

 この中で、マイナ保険証として登録していないのにマイナ保険証として登録された、と言う部分は私も原因は分かりませんが(マイナポータルのベータ版であるため、もしかすると表示上だけの問題かもしれません)、その他については説明できる事柄なので、補足したいと思います。

 多くの方が間違っている事柄に、マイナポータル上での保険に関する情報の表示です。上の記事に関わらず、他の記事でもマイナ保険証として登録したから保険情報がみれた、と言う書き方をしている記事をよくみます。
 また、以前私の以下の記事の中でもジャーナリストの方の書籍に書かれたある文言についても、誤解がある旨取り上げました。

 多くの人が誤解していることとして、マイナ保険証としてマイナンバーカードを登録しなければ、マイナンバーと保険情報が結びつかないと思っていることです。これは完全に誤解です。
 保険者である保険組合は、組合員の情報を登録する際、マイナンバーも一緒に登録しています。これは、マイナンバー制度が始まった当時から登録するようにという国からの指導によって登録しています。
 また、マイナ保険証はマイナンバーカード普及のために急遽作られた制度であるように誤解されている方が多くいます。これも完全な誤解です。マイナンバー制度が始まった当初から、マイナ保険証の仕組みをすでに検討しており、当時から実証実験も行われていました。
 つまり、マイナンバー制度が始まった当初から、マイナンバーと保険情報は結びついており、マイナ保険証が本格的に始まる前からマイナポータルでは情報を閲覧することができていたのです。
 よって、マイナ保険証を登録しているしていないに関わらず、マイナポータルでは、保険情報、薬の処方関係も含めて閲覧可能な情報なのです。ただし、これらは病院のレセプトをもとに作成されているため、リアルタイムな情報ではありません。通常レセプトは月末締めたものを翌月上旬に送信するという仕組みであり、最終情報が確定するのが、そのさらに翌月であるため、2ヶ月程度の遅れで情報が反映されるのです。さすがにこれは情報として遅すぎるため、電子カルテ情報共有サービスなるもので、即座に反映できるようにするようですが、色々と課題が多く本格的に動くのはまだ先のようです(2026年ぐらいから?)。

 先に取り上げたnoteの記事もそうですが、まだまだ誤解されていることが多くあるマイナンバーとマイナンバーカード。ちゃんと使えば、と言うより使えれば、と言った方がいいかもしませんが、手間が省ける部分も多くあり、この時期ならではの確定申告ではないと困るという人も多くいるはずなんです。また、12月の保険証廃止に向けて、反対派の方々の声も多く出てくるとは思いますが、誤解を解いてもらうための丁寧な説明を政府はしてほしいものですね。

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