先祖の手紙
ひょんなことから、
曾祖父が曾祖母に宛てた手紙を見た。
先日、実家に帰った際のことだ。
その手紙には、
当時の曽祖父が曾祖母の健康を気遣う
内容の文章が書いてあった。
僕は曾祖父に会った記憶がないし、
彼らがどんな夫婦だったのか、
話を聞いたこともない。
彼らふたりの、若い頃の写真も見たこともない。
しかし、この一葉の手紙は、
何か温かなものを含んでおり、
彼ら夫婦がうまくやっていたように
僕には感じられた。
彼らの曾孫であることがなんだか嬉しく、
この受け継がれた名字と命を
大切にしたいと思った手紙だった。
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