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あのルソーさんは僕の前世なんじゃないかというくらいに的確に
僕が歩く旅が好きな理由、歩く旅の魅力を1764年に書いている。

一人徒歩で旅したときほど、豊かに考え、豊かに存在し、豊かに生き、
あえて言うならば、豊かに私自身あったことはない。
徒歩は私の思想を活気づけ、生き生きさせる何ものかを持っている。
じっと止まっていると、私はほとんどのもの考えられない。
私の精神を動かすためには、私の肉体は動いていなければならないのだ。
田園の眺め、快い景色の連続、大気、旺盛な食欲、歩いて得られるすぐれた健康、田舎の料亭の自由さ、私の隷属を思い起こさせるいっさいのものから遠ざかることが、私の魂を解放し、思想にいっそうの大胆さを与える。

ルソー/告白


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