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俳句マガジン 「ランタン」

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小生の処女句「ランタンはゆつくり灯る秋の雨」より。これから俳句を始める人や、句作に悩んでしまった人たちの、道を少しでも照らせたらと思う。
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2020年5月の記事一覧

俳句 修司忌(20-0505)

修司の忌ブロック塀に小便を こうき寺山修司の命日は5月4日。 「書を捨てよ町へ出よう」は高校時代のバイブル。 格好の付け方は全て寺山修司から学んだ。 小生お気に入りの句 どくだみや畳一枚あれば死ねる 寺山修司 されど銀河父にもなれず帰郷して 寺山修司 男とはかくあるべきである。 とりあえず、子供が昼寝したら全詩歌句集を読みたい。

俳句 滝壺(20-0508)

滝壺に結婚指輪捨てて帰る こうき別に本当に捨てたわけではないですし、夫婦仲は至って順風です。 大学時代、婚約指輪をダム湖に捨てに行く短編小説を書いたことがある。その世界観を俳句で表現できないかと模索した結果がこれ。 この句を妻に見せたら「捨てたのは女。男はうじうじして過去の女を忘れられないから」と、意味ありげなことを言われドキドキしています。 季語は滝壺で夏です。

俳句 春の月(20-0509)

春の月タトゥーに告白されている こうき 季語は春の月。春の月は色でいうとピンクのイメージ。 どこか平安チックな感じがします。 小生にタトゥーは入っていませんが、最近子供の全力噛み攻撃を受けて、腕などに歯形が付いています。

俳句 鯛焼と焼き芋(20-0503)

鯛焼きは冷めるお前を抱いている こうき朝から妻と何故か鯛焼きを食べています。 鯛焼きは冬の季語。食べることが大好きな小生にとって、好きな冬の季語ランキングの中では一二を争う。 上記拙句を地元のおじいちゃんばあちゃんだらけの句会に提出したら、私の若い頃は〜の話に花が咲くようになりました(笑) 越後屋のごとく焼き芋差し入れす こうきちなみにもう一つの大好きな冬の季語が焼き芋。 「鯛焼きは女。焼き芋は男というイメージがある」と、妻に話したら、「逆じゃない?」と言われ、鯛焼き論争が

俳句 猫の恋(20-0506)

爆心地から一キロの猫の恋 こうきこの爆心地は広島でも長崎でもF1でもいい。 人様が何をしようが、猫には関係のないことである。 俳句についても、周りがなんと言おうが程々に自我を通して句作したい(笑) 今日、短歌で衝撃的なものに出会ってしまった。 ぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわれて しまったぼくたちはこわ 中澤系 歌集の最後の1首。 「ぼくたちは壊れてしまった」としか言っていないのに、このインパクト。恐ろしく、とても尊い。 短歌も少しづつ勉強したい。

俳句 春(20-0502)

どこまでが死でどこまでが春の野か こうき 子のしゃがむ辺りの春の盛りかな こうきコロナだし。外出自粛だし。 今までの句をまとめながら、のんびりとnote使っていきたいです。 同世代同年代の俳句の知り合いがいなくて困っています。よかったら気軽にフォローしてやってください。小生とても喜びます。

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俳句 星月夜(20-0504)

星月夜迷子は俺のほうだつた こうき秋の季語。自作の句の中でも思い出深い句。 ウランバートルの繁華街の夜。知人がいなくなったと思って探していたら、はぐれていたのは小生のほうだったという、恥ずかしい話。 また行きたい。モンゴル。