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カメラを持って走るべからず

 娘がはじめて一眼レフを持ったのは4歳でした。写真美術館で行われたワークショップに参加した時のことです。その後、いろいろありまして、5才の誕生日に一眼レフをプレゼントしました。よく「壊さない?」と聞かれます。答えは「YES(壊します)」(笑) 。
 
 そう言うと、持たせるのを躊躇しますよね。でも、子どもも壊したくて壊しているわけではないのです。
 
 壊して、反省して学ぶ…という方法もありますが、壊さないにこしたことはないので、私は、始めにどうやって使うものなのかを何度も繰り返し話しました。おもちゃではないこと、壊れやすいこと、濡らさないこと、持ったまま走らないこと、そして必ずストラップをかけること。子どもは撮ることに熱中すると、注意事項が意識からこぼれてしまいますから、何度も繰り返す必要があるかもしれません。特に、「持ったまま走らない」を守らせるのはけっこう大変です。
 
 でも、カメラを持たせるということは、ものを大事に扱うことを学んでもらう良い機会です。仮におもちゃだったら多少乱雑に扱っていても、「こわれても知らないよ~」ぐらいの注意です。でもカメラの場合だと、注意する親の真剣度が違ってきます。「こらー!!持ったまま走るなっていってんでしょー(怒)!!」ってね。
 
 そして大人にも、壊れても仕方がない、ぐらいの余裕が必要かもしれません。だから、あきらめられる金額の一眼レフを持たせてみてはいかがでしょうか。ちなみに、私は長女には中古ショップで買った一眼レフをプレゼントしました。本体は1万5千円ぐらいだったと思います。次女には量販店のワゴンセールで見つけた格安コンパクトデジカメを持たせています。こちらは5千円ぐらい。昨今のゲーム機とおなじぐらいですかね。あとからソフトを買い足す必要がないからその分お得かな。
 
 さて、娘の持っている一眼レフは現在2代目です。5才の時にプレゼントされた1代目は、3年後、江ノ島に撮影にいったときに、どこかにぶつけたらしく、本体が破損してしまいました。洞窟の中や足場の悪い岩場でも撮影したので、どこでぶつけたのかわかりません。本人も全くわからないと話していました。幸いレンズが無事だったので、同じタイプのものをもう一度中古ショップで入手し、クリスマスにプレゼントしました。

 この話には続きがあります。実は本体は私と夫がプレゼントしましたが、娘は貯めたお年玉で、新品の望遠レンズ(1万5千円)を追加購入しました。赤富士を撮りたくなったのです。で、夏休みに河口湖へ撮影に行きましたが、赤富士撮影の前夜、私がレンズを落っことして壊しました。(母、大ショックでへこみまくりです。)

 大人でも壊すのです。子どもが壊しても目くじら立てないで上げてください。

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