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プロローグ ミニマムを目指すキッカケ

 まず物語の基本情報として、現在わたしの置かれている環境をお話ししよう。今のわたしは、築20年以上と思われる借家に愛猫2匹と共に住んでいる。今年の上半期とは全く違う環境で、以前よりも身軽になって「暮らし」ている。

 今年はコロナ禍で、色々な「社会常識」が変化してきた。多分これからが本番で、人間社会の生き方や在り方が変化していく過渡期なのだと思う。多分コロナ禍が無かったら、わたしもここまで大胆にライフスタイルを大きく転換することはなかったように思う。皆さんにとってもコロナ禍は色々な事に向き合うキッカケになったのではないだろうか?

 家族関係、親子関係、職場との関係、近所との関係、働き方など、自分が今積み重ねている事に、真正面から向き合わざるを得なかったのでは無いだろうか。

 かく言うわたしもその一人だった。僅かではあるけれど生活に鬱陶しさがあったり、仕方なく「生活のため」に惰性で重ねていることが沢山あった。社会に出て大人として生きていくために、それは当たり前だとも教えられてきたように思う。だから仕方なく耐えていた。でもコロナ禍で正面から「今の現状」に向き合った時、これではダメだなと悟った。もう自分として残りの人生を生きるなら、これじゃあダメだなと心底感じた。

 あまり自覚はなかったけれど、自分を生きているようで全く違った。もうこれ以上は人のために時間を捧げるのは止めよう。自分を大切に、自分を磨いて、自分を活かして、いつもご機嫌で生きて行きたい。残された時間はきっと短い。だからさっさと行動しなければ。そう決断して何が必要か考えた。

それは、まだローンが残っている自宅の売却だった。まず自分を一番縛っている物から手放すことにした。

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