見出し画像

初めてのインターンを振り返る〜エデュテイメントを学び、企画をした2日間〜

こんにちは、常葉大学 造形学部 2年の大浦美穂です

今回は、2024年2月12日、13日の2日間に渡って行われた株式会社アワーズさんのインターンイベント「エデュテイメントのちからで、子どもたちの未来を作る」に参加して考えたことを振り返りを兼ねて綴っていこうと思います!

※インターンの定義に関してですが、本来は

1. 半分以上の日数を職場での就業体験に従事する
2. 社員が指導する
3. 5日間以上である
4. 学部3・4年生/修士1・2年生の長期休暇に実施をする
5. 募集要項で必要な情報を開示する

この5つに当てはまるものをインターンと指すので、私が参加したイベントはこの定義に当てはまらないため正式には「インターン」ではないですが、ここでは「インターン」と呼ぶことにさせていただきます


どのようなインターンイベントか

株式会社アワーズってどんな会社?

株式会社アワーズは、和歌山県白浜町にあるテーマパーク「アドベンチャーワールド」の運営をしている企業です。実際にこの記事を読んで下さっている読者の中にもアドベンチャーワールドに行ったことがある!という方がいらっしゃるのではないでしょうか?アドベンチャーワールドの敷地はとても広くて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンやディズニーランドを超える敷地面積を誇っています。陸・海・空合わせて約120種 約1600頭の動物が暮らしています。私はまだ行ったことがないので、いつか行ってみたいなと思っています🐢

イベントの内容は?

イベントの内容は、今株式会社アワーズで積極的に推進している「エデュテイメント」の企画を2日間かけて行うというものでした。エデュテイメントとは、エンターテイメント教育「エデュケーション」の要素を掛け合わせた言葉です。株式会社アワーズの社員の目線になって、テーマパークという資産を活かしながら世の中にどのような価値を与えられるかを考え、企画し、2日目の最後には社員の方々に向けてプレゼンを行いました。

なぜ参加したのか

理由は大きく分けて3つあります!

👉理由その1 就活が本格的に始まる前に県外に1人で行くことに慣れたい・関西での就職に興味がある
👉理由その2 インターンというものを肌で感じてみたい
👉理由その3 教育に興味を持ち始めた段階で、教育に関することをなんでも吸収したい

1つずつ綴っていきます!

理由その1 就活が本格的に始まる前に県外に1人で行くことに慣れたい・関西での就職に興味がある

春休みの私の目標が「就活の準備をする」なので、自己分析の結果、自分に合いそうな企業のインターンや、自分の学びにつながりそうなインターンには複数応募をしてみました。また、私は何事も始める前にはしっかり準備をしたいと考える人なので、(その分要領がとてもとても悪いですが(笑))3年生になって就職活動が本格的に始まる前に、自分から外に出ていくことにも慣れていこうと思い、今回のイベントに申し込みをしてみました。

関西の就職に興味があるというのは、自分がお笑いが大大大好きであることや、京都での観光が大好きであること、関西弁が好き、高校の友達が関西にいるetc…
という感じで関西にとても前向きなので、関西にある株式会社アワーズのインターンに応募してみました!

理由その2 インターンというものを肌で感じてみたい

就活に関しての解像度がまだ低い私にとって、まずは色々な企業のことを知ることが必要であり、実際に目で見て雰囲気を感じることが大事だと思ったので、このインターンに応募をしてみました。

今回のインターンは、実は対象が25卒だったらしく、26卒の私は本来応募資格すらなかったのですが、静岡県から25卒で熱意がある…!と感じてくださったみたいで、参加をさせていただくことができました。周りには大学3年生の方しかいなかったので、就活のことについて生の声を聞くことができたり、「合説が、合説が…!(合同説明会の略)」という声が飛び交っていたりして、3年生になる前のこの時期に就活の雰囲気を感じられたのは本当に良かったです。あと1年でこれくらいのレベルに自分を持っていく必要があるのか!と、新たな目標もできました。

理由その3 教育に興味を持ち始めた段階で、教育に関することをなんでも吸収したい

自己分析を経て、私はキャリアや教育に興味を持ち始めた段階で、教育に関することは今なんでも飛びついて吸収しようと思っています。その1つがこのイベントでした。エデュテイメントという言葉に関しては、私が大学1年生だった頃、マインクラフトを活かしたエデュテイメントを推進しているタツナミシュウイチさんの講演会(学内学会)で聞いたことはありましたが、エデュテイメントを企画する側の感覚も学んでみたいと感じたことや、自分が大学で学んでいるデザインの手法を企画に盛り込めないかと考えたことをきっかけに、参加を決めました。

それでは、本題の振り返りをしていこうと思います!

1日目の振り返り

イントロダクション
イントロダクションでは、グループワークを共にするメンバーと顔合わせをし、自己紹介とアイスブレイクを行いました。私のグループのメンバーは、関西からは近畿大学の経営学部、関西大学の商学部、東京からは東京海洋大学から来ていて、専門に学んでいる学問分野が全員違っていたことが印象的でした。

会社概要のインプット
企画のフェーズに入る前にまずは株式会社アワーズの概要と、運営を行っているアドベンチャーワールドの紹介を聞きました。株式会社アワーズは学生が企業との価値観に合っているか、合わないか、で採用を決めるという採用方式をとっていて、お話を聞いていて「価値観」というものに重きを置いている企業のように感じました。また、部門をまたいでいろいろなプロジェクトが生まれていることや、社員さんが全員生き生きとしていることが印象的でした。

会社概要の説明を聞いている様子

企画タイム
インプットを経た後は、早速企画タイムに入りました。チーム内の1人がGoogleドキュメントで議事録を取ろうと提案してくれたため、出たアイデアをすぐに書き留めることができました。こういった場で最初に動ける人が私自身とてもカッコ良いなと感じるので、私も次企画をするような場面があったら、まずは真っ先に議事録を取るよ!と声をかけられる存在になりたいなと思いました。

また、最初はとにかく発散をしよう!と、声をかけてくれた方もいて、そのおかげでこの案大丈夫かな…?という不安から意見を出すのではなく、とにかく良い悪い無しにアイデアを出すことができたことも心理的安全性が守られていて良かったなと思いました。

企画の内容に関しては、私のチームはまずはワークシートをもとに「needs」は何かを発散しました。

具体的に発散したものとしてはこのようなものがありました

・日本の森林は全体の6、7割を占めていて、その森林が放棄されている。これを活かすのはどうか?
・動物とのふれあいを通して違いや個性を知る
・日本は海外に比べて個人の主張が少なく、多数決の文化が強い
・勉強と学びを区別しない「歴史マンガ」のような何か
・動物福祉
・生き物の正しい飼い方
・子供の就業体験
・子供たちがアウトプットできる場を作ることで、運営側にとっても子供たちが感じたことが分かる何か
自分で作った植物、餌を動物に食べてもらうといった体験
生き物の凶暴な一面を見せることで、「かわいい」と言うイメージを無くす

この中で、1日目は最後の2つに焦点を当てて、テーマとコンセプトを決めました。
テーマは「みんなちがってみんないい」コンセプトは「動物それぞれの違いを知り、個性を受け入れる」で、具体的な企画内容としては、植物を植えてそれを育て、実際に動物にあげる体験を通していのちの美しさを知る体験+活魚をイルカやアシカといった一見かわいいと感じる動物にあげて、凶暴な一面を知る体験の2つに絞りました。1日目でキーワードとなったのは「凶暴さ」と「いのちの美しさ」です。

グループで話し合っている様子

企画を通して、私は違った学問分野を学んでいる人と1つのものを企画していく楽しさを覚えました。商学部の方は、子供たちにどのような効果を与えることができたのかを数値として測る必要があるのではないかと考えていたり、経営学部の方は理想だけではなく現実性を考慮していたり、水産系のことを学んでいる方は動物の知識量がとても多く、動物全般の知識を網羅していたりして、たくさんの学問分野の知識が掛け合わさることで更に良いものができていく感覚がありました。

私は大学の知識を企画に活かそう…!と考えて臨んでみたものの、自分が周りの目を気にしてしまう性格であることや、自分がデザインの知識を言うことで企画が失敗に終わってしまうかもしれないという心配・不安を感じてしまったこと、2日間という時間内にデザインを専門に学んでいない方と企画を考えるにはデザインの手法は後回しにしたほうがいいのか…など、本当にいろいろな考えが頭の中でぐるぐる回ってしまい、とにかく発散するとことでしか貢献できなかったことは反省点として挙げられます。デザインの知識を学んだとしても、このような場で活かしていくには伝えていく力強さや、それをみんなに納得してもらう根気が必要だと感じたので、課外活動や授業で何か企画をする機会があったら、自信を持ってデザインの知識を伝えていくことが大切だなと感じました。

でも、このデザインの知識に自信を持つには、現場での成功体験が鍵になるなと個人的には感じているので、私が所属している、静岡県にある「コラボレーションスペースTakt」の運営でのイベント企画や利用者分析でどんどん活かしていきたいと思いました。

クロージング
クロージングではポジティブシャワーというものを行いました。これは、お互いの良かったところを伝えると言う取り組みで、実際に社員さんも日頃から行っている取り組みだそうです。

私はいつも少しミスをしただけで不安になることが多いのですが、こういった時間をしっかりとって直接グループメンバーの方に感謝を伝えられたり、良かったところを伝えてくれたりすると心があったまる気持ちになって、自然に明日も頑張ろう!と前向きな気持ちになるので、本当に有効だなと感じます。後回しにされがちなこういった時間をちゃんととることは、本当に大事だなと思いました。

私のグループのメンバーはやる気のあるメンバーしかいなかったため、1日目にしてみんなについていけないことが多く、頭がパンクしそうでしたが(実際していましたが)夜ご飯も一緒に食べてたくさんお話をして、充実した1日目になりました!

2日目振り返り

企画タイム
2日目は、1日目に定まった方向性をもとにスライド作成を行いました。2日目は社員さんがメンターとして各グループに1人ついてくださったため、現場の声を活かしながら進めることができました

…しかし!

現場の声を聞いていくうちに、1日目に考えていた「活魚をイルカやアシカといった一見かわいいと感じる動物にあげて、凶暴な一面を知る体験」ができない可能性が高くなってしまいました。それはなぜかというと、

①アドベンチャーワールドや動物園で飼育されているイルカやアシカは冷凍の魚を食べることに慣れている

②「マリンライブ」というイルカと人が一緒になってライブをするイベントがあることによって、イルカやアシカが凶暴になってしまうことは社員にとってあまり良くない(人に対してイルカやアシカが凶暴になるのは危険)

ということがあるからだそうです。

そこで方向性を変えて、1日目に焦点を当てた2つのうち残り1つの「植物を植えてそれを育て、実際に動物にあげる体験を通していのちの美しさを知る体験」をさらにレベルアップさせてみることにしました。

テーマは「みんなちがってみんないい」で、コンセプトは食に絞り「食生活を知ることで、動物それぞれの違いを知る」に決定しました。具体的に企画したプログラムに関して下に記載します。

テーマ:みんな違ってみんないい
👉動物の種類ごとの違いや、動物と人間の違いを知る
コンセプト:食生活を知ることで動物それぞれの違いを知る
👉いのちの美しさ・尊さを伝える
プログラムの内容:
対象・・・小学生とそのご家族
目的・・・ご飯タイムを通して食物連鎖や身体の違いに目を向ける
     「食べる」を通して「生きる」について考えるきっかけを作る
👉株式会社アワーズさんが動物を一緒に活動するパートナーとして向き合っているので、「餌やり」という名前ではなく「ご飯タイム」という名前にした
料金・・・基本料金18000円(大人1人11000円+子供1人7000円、大人1人増えるごとに+9000円、子供1人増えるごとに+5000円)
👉アドベンチャーワールドの入場料金の料金設定やその他の費用を考慮しながら決めた
プログラムの詳細:
種植え(夏休みの最終休日の午前中)・・・動物のご飯となる野菜を作る
収穫(冬休みの最終休日)・・・自分達の育てた野菜を収穫
料理・・・自分達が作る料理と動物が食べる料理を用意する
ご飯タイム・・・順番に園内に回り、どの動物が早く食べ終えるかを予想して、実際にご飯を食べるところを見る
PR方法:
広報①・・・学校にチラシを配布、HPSNSへの掲載、園内に立て看板の設置
広報②・・・種植えから収穫までの期間に竹で作ったはがきを送る
👉種植えから収穫までの期間が空いているため、その間にアドベンチャーワールドのことを思い出してもらう
ノベルティ:
竹のネームプレート・・・パンダの柄にくり抜かれたネームプレートに名前を記入し、プログラムの記念にする
👉パンダが食べなかった竹のネームプレートの再利用
こだわり:
その1・・・植物を植えるところから行う
👉アワーズさんの社員さんが感じている課題を聞いてみたとこと「いのち」の尊さをどのように感じてもらうかという部分に苦戦していたことから、人間が食べる食べ物や動物が食べる食べ物を感じるだけではなく、植物のいのちも感じるプログラムにした
その2・・・飼育動物の糞尿を肥料に用いる
👉育てた野菜を動物たちにあげ、それを食べた動物たちの糞尿を肥料に活用することで、命を植える→育てる→料理する→与える→食べる→糞になる→肥料になる→あたらしいいのちが育つという循環を伝えると同時に、園内で販売している肥料を知ってもらう
また、園内で販売している肥料を知ってもらうきっかけづくりにつなげる
その3・・・実際に料理をする
👉近年話題になっているフードロスの問題に対して関心を持ってもらう

個人的に、2日目の企画の時間では反省点がたくさんありました。1日目に比べて発言量が少なかったこと、みんなの意見を聞いても理解するのに時間がかかってしまい、足手纏いになってしまったことなどです。

途中から自分に自信を無くしてしまい、2年生だからしょうがないかと諦めモードになってしまった部分があり、このことに関しては本当に反省しないといけないことだなと思いました。この反省を活かして、自分がいつでもグループの中で主体的に動くことができる存在になれるように日頃から意識していきたいと思います。

プレゼン
私はプレゼンの最後のまとめの部分を担当しました。社員さんを目の前にすると緊張で伝えるべきことが飛んでしまったり、自分で何を言っているのかわからなくなったりして、反省する点が多くありました。私はプレゼンをすることに対してまだまだ苦手意識があるので、就職活動が始まる前に何とか克服したいと思っています。

最後のまとめの部分のプレゼンをしている様子

フィードバック
フィードバックでは、実際に社員の方に点数をつけていただき、評価をしていただきました。私のチームはなんと4チーム中1位になりました✨とても嬉しい気持ちになったと同時に、1位になれたのは周りの人の支えがあったからだと強く感じました。それくらい頼もしい方達とと一緒に企画を考えられて良かったです。

具体的なフィードバックとしては、チームに一体感があって良かったこと、値段設定の改良、自信を持つこと、エンターテイメント要素の不足などが挙げられました。企画を考えることではなく、そこからフィードバックを得て改良することが大切だとおっしゃっていたので、この企画を通して反省したことを様々な場面にどんどん還元していきたいと思います!

でも、2日間で初対面の人とここまで企画を練られたことをとても評価してくださり、全体的にレベルが高いと言っていただけたことは自信になりました!

各部門の説明+クロージング+座談会
最後に各部門の説明をしていただいた後、1日目の最後に行ったポジティブシャワー(紙版)を行いました。チームメンバーの良かったところに加えて、自分の良かったところを書き、共有しました。

座談会では、私は教育部門に所属する社員の方に声をかけ、普段どのような企画をしているのかをお聞きました。学校と連携をして授業をすることも多く、実際に見て学んでもらうことを大事にしているそうです。

また、YouTubeで生配信をして子供たちがやりたいと思っていること(needs)もしっかり汲み取る活動をしていて、それを企画として形にしているたくさんの事例を聞くことができ、ニーズを知ることや、それをイベントとして形にしていく場面で大学で学んだデザインの知識を活かしていくことができそうだなと感じ、聞いていてワクワクしていました…!

サークル活動も活発に行われているみたいで、社員一人一人がとても楽しく仕事をしている雰囲気を感じました🫶

教育部門に所属する社員さんのお話を聞いている様子

まとめ

自己分析を終えてから初のインターンだったので、企業の説明を聞いたり直接社員の方と話したりすることで自分の軸が正しいのかを考える良い機会になりました。また、1人で県外に出向いた経験も、自信になっています。3年生になってから本格的に就職活動が始まるので、3月は自分が気になっている業界の企業研究を進めたり、ポートフォリオの作成の時間にあてていきたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました🫶





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?