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読書記録

ヴァニティ 唯川恵

 本の途中にイラストが描かれてあって、ページをめくる度にわくわくする短編小説。いろんな女性の話でとても興味深かった。この本1冊で恋愛、結婚、出産、仕事に悩む女性を救えると思う。

 最近、30歳という一つの区切りを目の前にしているからなのか、いろんな生き方を垣間見たくなる。ああ、こういう人生を選べばよかったなって後悔したくないのだろう。だって一度きりの人生だもん。もちろん何を選んでも何かしら後悔はするだろうけど、見栄や世間体を気にして人生選択をするのはもう嫌だ。そんなんじゃ絶対に幸せを感じられないから。最近読んだ、マリエ、独立記念日に続き、20代から30代の人生迷子の女性陣必読本のような気がする。ヴァニティは、30代を目前に控え焦っている私の肩の荷をおろしてくれるような一冊。最後はホッとする終わり方で安心。

 以下、本の内容をメモ!

・「本当の大人になるには、いつだって何かに迷い、何かを選ばなくてはならない。」

・「自分で選んで家庭に納まったんだし、今はそれでとっても幸せなのよ。でもね、時には考えるわけ。英子みたいに自分で稼いで、自分で使って、自分のために生きるっていう道もあったんだなって」

・「本当に大切なものを見つけるには、長い時間が必要だもの。時には気が遠くなるくらいのね。私もあの人に出会うまでに何十年もかかったのよ」

・「今だって、何もかもが揃っているわけじゃない。こんなはずじゃなかった、と思うことはたくさんある。人生は、たぶん、一生それとの戦いなのだろう。」



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