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【日本とカンボジア】3年前に摘発されなかった、幻の特殊詐欺拠点

プノンペン南部の住宅街にある高層アパートメント。数年前から一棟借りされ、多数の日本人が雑居をしていました。入口では武装したカンボジア人が警備し、住人の日本人は外出せずに館内の食堂で食事をし労働していたそうです。高層階であっても窓やベランダに鉄格子がついているのが特徴的です。


プノンペン都南部に3年前にあった特殊詐欺拠点


この拠点は当時摘発されませんでしたが、誰が運営し、そして今はどうなっているのでしょうか。昨年の最初の摘発だったシアヌークビルの特殊詐欺拠点ホテルは、実質上のオーナーが日本人でプノンペンに居住していると言われています。プノンペンにおいては反社による様々な投資や事業の話も聞こえてきます。洗浄されてカンボジアに来た巨額の資金を使った事業は多角化、国際化、そしてマフィア化しているようです。また在留邦人コミュニティーにも浸透しつつあると言われています。

昨年アンロンベンで摘発された特殊詐欺事件の日本における裁判では、中国人の関与が明らかになり、反社の国際化が改めて浮き彫りになりました。シアヌークビルで摘発された特殊詐欺拠点のホテルも法人登記上は中国人名義だったようです。その中国人は、日本人が設立したカンボジアの別の会社にも役員として名前が確認できます。

プノンペンにおける特殊詐欺関係者は200人規模で複数拠点に分散していたと言われています。昨年プノンペンで摘発された25人は氷山の一角です。現在進行形で集められている闇バイトの日本人は、今は何処にいるのでしょうか?。

異常性は顕在化し、既に多くの在留邦人の共通認識となっていますが、我々は今後も関係当局と連携し、粛々と対応していきたいと考えています。カンボジアの日本人コミュニティーが昔のように平和に戻りますように。

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