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【カンボジアニュース】警察庁高官のカンボジア訪問

1月26日、カンボジア滞在中の警察庁国際捜査管理官の篠原英樹警視長らが、国家警察入国管理総局を表敬訪問しました。

入国管理総局の公式Facebookページによると、表敬において篠原警視長からは、日本人犯罪者の摘発や送還に協力してくれている入国管理総局に対する感謝の意が表明されました。また引き続き協力を要請するとともに、日本人犯罪者情報の提供をするとしています。それに対しカンボジア側は、日本政府及び日本国民への感謝を表明するとともに、カンボジア国内における日本人犯罪の取り締まりについて、日本の警察当局及び日本大使館との継続しての協力を約束しました。

篠原管理官は過去に愛知県警本部長等を務めた人物で、昨年11月に放映されたNHKスペシャル「追跡“ルフィ”事件~匿名・流動型犯罪の衝撃~」では、異例のインタビューに応じていました。

番組中のインタビューで篠原警視長は「犯罪グループは海外にいるため、地域的・世界的レベルでの警察の協力が必要です。犯罪者の拠点がどこにあろうとも、警察が捜査をためらう要因になってはなりません」と述べています。

また国会においては、昨年4月10日の参議院決算委員会における谷公一国家公安委員会委員長の答弁においてカンボジアについて言及されており、カンボジアで起きている事象についての日本政府の強い関心も窺えます。

答弁では、谷国家公安委員長が「つい先日もカンボジアの話がございましたが、外国当局との更なる連携強化も図りながら、犯罪の首謀者や指示役も含めた犯罪者グループの実態の解明、そして検挙を更に推進していくよう指導してまいりたいと考えております。」と述べ、「犯罪者グループの壊滅に向けては、犯罪の首謀者や指示役も含めた犯罪者グループの実態の解明、そして検挙、(中略)さらには特殊詐欺事件の背後にいると見られる暴力団等に対する多角的な取締りなどを更に推進していくよう指導してまいりたいと思っております。」との言及をしています。現時点では特殊詐欺の末端の摘発に留まっていますが、更に踏み込んだ捜査を期待したいところです。

カンボジアにおける反社の浸透は、以前より在留邦人の間で懸念されていました。2022年6月16日には、在カンボジア日本大使館から「大使館からのお知らせ(邦人同士のトラブルに関する注意喚起)」が在留邦人に対して発信されており、「最近、当館に対して在留邦人や邦人短期渡航者から、当地において邦人同士の間で経済的被害や身体的被害を伴うトラブルに巻き込まれた旨の相談が寄せられています。」と、異例の警鐘を発信していました。その翌日に、私が威嚇行為を受けたのは以前投稿した通りです。

尚、今回の訪問を公開した入国管理総局との間では、日本との友好な関係が築かれており、昨年には車両支援なども行われています。

カンボジアに住む日本人の1人として、両国関係者のご尽力に感謝するとともに、今後の更なる捜査や摘発に期待したいと思います。

カンボジア在住の邦人の皆さんや関係する方で、何か関連する情報がありましたら、関係当局への情報のご提供をお願いします。

(この記事は、全て公開情報をもとに執筆されています。)

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