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カンボジアの若者の出稼ぎ先は一体・・・

皆さん、こんにちは。

NGO CBBインターン生の今西雄飛です。

先日CBBスクールに通う生徒にインタビューをしたのですが

「日本へ出稼ぎへ行きたいが初期費用が高いから難しい」と言ってました。

そう言ってた彼は、過去に韓国へ出稼ぎへ行き(5年間)

今では裕福な暮らしをしています。

カンボジアの若者の出稼ぎ先は日本ではなく韓国になりつつあります。

その大きな理由は

外国人労働者を受け入れる仕組みに大きな違いがありました。

1.日本の技能実習生の実態

外国人技能実習制度の目的・趣旨は、我が国で培われた技能、技術又は知識(以下「技能等」という。)の開発途上地域等への移転を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与するという、国際協力の推進です。

つまり日本で働き、技術を身につけたら

母国へ帰り、その技術を国の発展のために還元するというものです。

しかし現状は甘くないようです。

「技術を学ぶことができない」

「日本より韓国の方が高収入」

それだと当然、韓国に外国人労働者は流れてしまいます。

技能実習法には、基本理念として「技能実習は、労働力の需給の調整の手段として行われてはならない」(法第3条第2項)に記されています。
(引用:公益財団法人 国際研修協力機構)

今の日本の一部の企業は、上記のように労働力の需給の調整をしていると評価されてもおかしくない状況です。

2.韓国の雇用許可制(EPS)とは?

次に韓国の労働制度について見ていきましょう。

2004年から韓国で導入された雇用許可制とは、韓国での就労を望む外国人労働者(非専門人材)に、就労ビザを与え、慢性的な労働者不足に苦しむ中小企業に、労働力を供給し易くしようとする制度です。

韓国の雇用許可制の特徴として、募集から雇用のマッチング、帰国までを政府が全て管理している点です。

このように政府が全て管理することによって

外国人労働者の不安要素を取り除きました。

雇用許可制の導入から15年が経った今

外国人労働者の不法滞在率は8割から2割まで下がり

「国連行政大賞」を受賞し世界的にも評価されています。


このように日本と韓国では雇用制度に大きな違いがあることがわかりました。

憧れの出稼ぎ先が「日本」と言っていた時代は終わったかもしれませんね。

少子高齢化が進んでいる日本は早急に制度の見直しをしないと

労働力が確保できない深刻な状況が続きそうです。

#旅とわたし #学び #ニュースで語る #コンテンツ会議


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