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古いカタログを一から作り直す

ボクは中学生の頃からカメラのカタログを鬼のように集めていた筋金入りのカタログマニアで、持っていないカメラのカタログなどほとんど無いんじゃないかというくらいである(少し言い過ぎか)。

いずれレアなカメラカタログの紹介でもしようかと思っているが、年月を経るに従って古いカタログは黄変やカビ、中にはホチキス針のサビなどで劣化していっている。

ボクはこのような状況を憂慮し、泣く泣くカタログを解体してドキュメントスキャナでデジタル化することとしたのである。今のところ1,000冊分くらいはPDF化したのだが、まだまだあるのでうんざりしているところ(新しいカメラも追加されるので)。

さて、古いカメラカタログはスキャンしても劣化が治るわけではない。黄変やカビなどがあっても、数が多すぎていちいち画像修正などできるわけがない。
とはいうものの、お気に入りのカタログだけは何とかしたいと思った。

改めて見てみると、例えば「Canon AE-1P」のカタログなど、単純に劣化の問題だけでなく当時のブツ撮りの稚拙さが目立ってしまい、いっそのこと撮り直してあらたにカタログを組み直してみたいと思い始めたのだ。

そこで素材写真を撮ったのが以下の写真。

というわけで、それらの素材を使ってカタログをリニューアルしたのが以下のページ。左がオリジナル版で、右がボクが作ったもの。
オリジナル版の表紙は某タレントが思いっきり写っているので塗りつぶし、また紙面全体も著作権の問題がありそうなので、いちおう斜線引いてみた。

<さすがにタレントは今回用意できなかった>
<作例写真に合わせて文章を考えてみた>
<この作例写真は過去にフィルムで撮ったものから選んだ>
<オリジナル版のブツ撮りクオリティが良くない>
<線画は全て新たにベクトルで描き起こした>
<文字打ちがかなりつらかった>

このCanon AE-1Pというカメラは、れっきとしたプラスチック製カメラであるが、プラスチック製には見えない表面処理がかなりすごいと思う。これはもしかしたらロストテクノロジーの一つではないかと思う。
(現代のエアガンでさえもここまでの金属感は出せていない)

なお、最後のページにあるオリジナル版の販売店スタンプは、ほんの数年間だけ営業していた「カメラの光洋」。これだけでもレアだと思う。行橋市にいる人間でも、このカメラ店を覚えている者はいないと思う。


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