ストロボライティングで撮る花004(須磨離宮公園)
須磨離宮公園はバラ園で有名だが、バラ以外にも多くの植物があり、毎週行っても飽きない。広い敷地に整備された区画以外にも、池や崖など変化に富み、隠れた湧水もある。
●アレチヌスビトハギ
崖地に生えていた完全な雑草。ヌスビトハギはマメ科の植物で、花の咲かない季節でも葉の存在感がかなり強い。
その葉が浮き上がるよう、補助光を強く当てた。あまり強い光がレンズに当たるとゴーストが出るので、ストロボ発光部にグリッドを装着した。
●ベニフデツツアナナス
須磨離宮公園の温室は中規模ながらも、様々な植物が詰め込まれている。
アナナス系の植物はパイナップルの仲間。花は鮮やかなものが多く、赤・青・黄・緑と、様々なバリエーションがある。このような鮮やかな色を抽出するには、全ての色をふんだんに含んだ良質な光であるストロボで照明しなければ難しい。
●メディニラ・スペキオサ
ノボタンの仲間。
ブドウの房のように細かく枝分かれした花(ここではツボミ)が暗い背景から照らし出されるようにライティング。
多くの植物が詰め込まれた温室なだけに、ライティング自由度に限界があり、苦労を強いられる。
●リコリス
リコリスのうち赤いものはヒガンバナやマンジュシャゲと呼ばれる。
細い線がライティングするのに厄介だが、必ずイメージどおりになると信じてライティングすれば、正解に辿り着く。