日本の教育はコスパがいい!〜残業代ゼロの実態と世界最低水準の公的支出〜Part4
ここまで4回の投稿で小・中学校の現場を話してきましたが、最後の5回目は紹介仕切れなかった我々の心の声をお伝えしていこうと思います。
○勤務開始は8時30分です!
勤務開始は8時30分なのですが、勤務開始と同時に朝の会が始まります。ということは、教室の準備などは必然的に勤務時間前に行わなくてはなりません。
また、子ども達は8時30分より前に登校してきます。
8時から校門を開ける学校もあれば、それよりも早くから空いている学校もあります。
子どもが来るということは、監督責任を伴うということで、それが勤務時間の前から始まっているのです。
準備中のレストランに客がずかずか入ってきて注文してくる、、、なんて話聞いたことありますか?
学校は常にそういう状況です。
○タイムカードは17時までに、、、
働き方改革の一環として学校でもタイムカードが導入されました。
これまでも勤務時間は管理されていましたが、タイムカードの打刻により正確な勤務時間が分かるようになりました。
そこで問題なのが勤務時間が一定時間を超えると(残業が多いと)教員は管理職から指導を受けます。
管理職として教員の健康を守るためには当然です。
しかし、教員が指導を受ける前に管理職が委員会から管理体制についての聞き取りや指導を受けます。
管理職の中にはその指導を避けるために、教員に対してのどれだけ残業をしていようと、
「17時までには打刻してください」と指示をしています。
もちろん、その後も残って仕事をしているわけですから勤務時間は継続しています。
しかし、委員会への報告は定時退勤していることになっています。
要は、「改ざん」です。
このようにして一見働き方改革が進んでいるように見せて、現場では全く改善されていないという例が数多く存在します。
そのような管理職が一刻も早く処分を受けることを願います。
○過酷な部活動の裏では、、、
部活動を勤務時間外や休日に行なっていることで、苦しい思いをしているのは当事者だけではありません。
その家族もまた苦しい思いをしています。
夜遅く帰ってくる夫をワンオペで家事育児をしながら待ち続ける妻。
休日も1日中部活があれば、主婦に休みなんてものは存在しません。
自分の家庭を犠牲にしてまでも続けないといけない部活動、、、
もちろん部活動自体に意味がないとは言いませんが、その体制がもう何十年も問題視されているわけです。
そしてそれが一向に改善されない現実。
全くもって現場の声を聞こうとしない。
そんな政治に対して、希望をもっている教員なんかいません。
まだまだ叫びたりない現場の声は山ほどあります。
世論に対してはとても敏感でフットワークの軽い現在の政治体制です。
全5話のこの記事を読んで、少しでも厳しい教員の現状を理解していただき、世論の声として大きくなることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
是非皆さまのご意見お聞かせください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?