3/31「死について語るバー」(クリスチャンと納棺師編)
2024年3月31日「死について語るバー@エデン難波」が開催されました。
今回の「死について語るバー」では、
私は来てくれた4人のお客様と「死について語る」ことにしました。
4人の紹介:
Jさん:クリスチャンの方。海外の人と話す機会が多いらしく、「日本人ともっと死についてオープンに語りたい」と今回参加してくれた。
Aさん:京大の吉田寮に出入りしている謎の人。京大生ではないらしい。ナンノさんとは難波の政治集会?で知り合ったらしい、とても頭の回転が早い、めちゃくちゃ喋る。
Nさん:画家。デジタルとフィジカルを融合させたスタイルの絵を描くらしい。Instagramアカウント交換した。Aさんとは3年来のお友達で一緒に来てくれた。Aさんのストッパーになるかと思いきや、彼も大概真顔で冗談言うタイプ。
Kさん:今回唯一の女性、しかも若い。「さっきまで用事があったんだけど、なんとなく暇で」と来てくれた。実は同時開催のバーのお客さんだった人。上記の濃いメンツに引いたりしないかな、心配。
「死について語るバー」とは?
それは普段語られることのない「死」について、ひとと語り合うことで問いを深めていくバー…。
ひとまず、前回の様子はこちら。
(こちらでは、私はお客さんとして参加しています。)
ちなみに、
クリスチャンのJさん曰く、
「今日(3/31)はイースターですよ。キリストは十字架にかけられて亡くなって、その3日後に復活しました。今日はその復活をお祝いする日なんです。」
そうなんだ、じゃあそんな「復活の日」に「死」について語る私たちって、もしかして「お祝い」とは真逆のところにいるのかもしれないね。
じゃあ、問いを深めていこうか。
あなたの死生観は?
死生観についての語りで私が印象に残ったのは
「自分が話した内容が脈々と誰かの記憶の片隅に残り続けるなら、自分は言葉として生き続ける事ができるので、永遠に死なない!」
という、ある方の死生観で、確かにその手法だと永遠に残るのだけど、「口伝で情報が変質しても、それは自分であると言えるのか」というところが後から気になりました。本人に訊けばよかったね。
また、「死ぬと魂が25mプールみたいな、魂で満たされているところに帰っていき、プール内の魂と混ざり合った後、一部が新しい魂として新たに生まれる」という死生観の方もおられました。興味深い。
ここでもう1人お客様が加わりました。職業はなんと「納棺師」!「おくりびと」じゃん!
途中参加で新しく来られたお客様
Hさんは納棺師でした。
普段から死に携わるお仕事の方はどういう死生観をお持ちなんですか?
Hさん「やっぱり「死」とは仕事ですね。お金もらってやっているし、ご遺体をキレイにしないと帰れないので。」
なるほど、あまり死について深刻に捉えすぎると続かないみたい。割り切ってお仕事されてらっしゃる印象でした。
ちなみに、どうやって「納棺師」になられたんですか?
Hさん「インテックス大阪の企業合同説明会で入社した会社が冠婚葬祭に関わる会社で、そこで納棺師の担当になりました。」
インテックス大阪・・・
「納棺師」って社会のレールに沿いながらなれる職業だったんだね・・・。知らなかったよ・・・。
「さて、皆さん、NO ○○、NO LIFEに入る言葉はなんですか?」
クリスチャンJさん:ブレス(呼吸)
「トンチみたいだけど、30秒呼吸出来なかったら生命活動が危うくなるから・・・」
たしかに、それはそう。
画家Nさん:タイム(時間)
「日常を回すだけの時間じゃなくて、表現を行う時間のこと。生活保護を貰っているが、そのおかげで少しずつ表現が出来るようになった。」
納棺師Hさん:健康
「2人で棺を担ぐのかなりキツイ。腰やると危ない。」
「だからみんな死ぬ時は痩せてから死んでほしい、担ぐの楽になるから」とのこと。お相撲さんとかは棺も特注になるし、焼き時間も通常の倍かかるらしい。
Aさん「じゃあー身体の大きい人は「よく焼きホネホネ」で頼まなあきませんね!」
Nさん「生焼けは困りますもんね!」
AさんNさんコンビはずっと漫才師みたいに、場を盛り上げる発言をいっぱいしてくれました。話題が話題だけに、笑いはとても大事。とても感謝。
Kさんには「NO ○○、NO LIFE」聞けなかった、かなしい!
とここで、参加者からの問いがありました。「もし死刑になるなら、どういう殺され方がいいですか?」
問うた彼自身は「痛いのがイヤ」なので「銃殺」を選んでいました。見た感じ、痛みが少なそうに見えたとか。
他の参加者からも「薬」や「チッ素吸入」などの意見が出ましたが、
「まあ私たちは悪いことしてないから、死刑にはならないよねー」と私が返すと、
「名探偵コナンでも、結構酷い死に方してる人たちいますよー」とバーテンのれあちゃんが教えてくれました。かなりのコナンオタらしい・・・。
「シンクいっぱいのあんこに溺れて殺されたり、ジェットコースターに乗ってる途中で首を斬られたり…」
そこからの流れで、コナンのアニメオリジナル回「天才レストラン」のゆっくり解説動画をみんなで視聴しました。
普段考えない「死」についてたくさん考えてると、少し頭が疲れる感じがあったので、この動画視聴は個人的にはなかなかいい気分転換になってよかったと思います。
最後に…人生に意味はある?の問い。
クリスチャンJさん「クリスチャンの身体は基本自分だけのものではない、神さまのものでもあるので、与えられた人生をみ心通りに生きる意味がある」
神様によって意味を与えられてるんだね。
吉田寮Aさん「人生に意味はあるかって、そもそも人生=意味なんですよ!『星の王子さま』でも「愛とはその対象に使った時間のこと」って言ってるでしょう。つまり、心臓が動いている、血が通っている、それだけで時間を使っているのだから、「生きてるだけでmeaningful!」なんですよ!」
時間を使っているから、意味が発生する。そういう考え方もあるよね。
画家Nさん「人生せっかく生きるなら、違う世界に行きたい。コナンに出てくる元太みたいに大きく強く生きて、よく焼きで死にます!」
おー、頑張ってくれや。
ANコンビはずっと本気なのかボケなのかわからない発言だったなぁ。とても面白かったけれど、彼らにとって、今回のイベントが少しでも問いを深めるものであったら嬉しいな。
Kさん「私もAさんと同じで「人生に意味はある」と思っていて、けれどもそれは心臓動かすだけじゃなくて、自分の生まれた特性・出来ることを生かして、社会の役に立ちたい。そこに意味を見出したい」
今日いちばんジーンときたセリフ。
けれども私はやっぱり人生に意味はない、と思う。
各々が自分の人生に意味を見出すのは自由だと思うけど、やはりどうもただの生き物である私の人生には意味なんかない、と思ってしまう。
太陽系に生命が住める「地球」が発生したのは、ものすごい確率だけど、そこには意味がないように、私の人生にも意味はない。
けれど、それを大きな声で言ってしまうと、私を大切に思ってくれている人たちや周りの人たちを悲しませてしまうから、あんまり言わない方がいいことなんだろうな、というのは少し思いました。
今後も「死について語る」をやるかしら?
実は、今回が私にとって初めてのイベント主催でした。
イベントって、参加するのと主催するのとはまったく違うんだろうな、とは予想していたけれど、実際はその予想とも全く違っていました。
想定と実情が違うのはよくあることで、慣れないことばかり。
人生ってままならないものですね、などと思いながらも、終わった今となっては、ひとつひとつのハプニングさえ輝いていたように思えます。
今改めて思うのは、本当に最悪のことが起こらなくてよかったということです。無事に、おそらく参加者皆んなが楽しい気持ちで終わることが出来たので、成功と言っていいんじゃないかな、と思っている自分がいたり。
ただつまり、それはもっと工夫の余地があるということで。
正直何をすればもっとよくなるのか、今は全然わからないけれどね。
これも私の生き方「快楽をあつめる」に繋がるのではないかしら。
そんな感想を今回のイベントで思いました。
ではまた何かの機会に。
第2弾があればいいですよね、なんて。
『名探偵コナン』が気になったひと向け
今回のバーでバーテンを務めてくれた
れあちゃんの「コナン語るBAR」が
4/11(木)17:30~あります!
彼女はとてもコナンに詳しくて、
お話ししやすい方なのです。
ご興味ある方是非!
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