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詩とそれにまつわる話(循環)

繋がってゆく
繋がっている

ぐるぐるぐるぐる

繋がっている

ここからあちらへ

繋がっている

まるで空を舞うタカのように

繋がっている

まるでチューリップの花弁のように

繋がっている

まるで椅子になる木の節のように

ぐるぐるぐるぐる

繋がっていて

いつかお月様に届くかしら

私の小さな指紋と手のひら

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手嶌葵さんの歌う『テルーの唄』という歌が好きです。ジブリ作品の、『ゲド戦記』に出てくる女の子が歌う唄。
「鷹」と聞いたときに一番最初に思い浮かべるのは、この『テルーの唄』に出てくる鷹です。

「夕闇迫る雲の上
いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中
空を掴んだその翼
休めることはできなくて

心を何にたとえよう
鷹のようなこの心
心を何にたとえよう
空を舞うよな悲しさを」
(『テルーの唄』より抜粋)

一羽で空を飛んでいる鷹。ここ(地上)よりも寒いであろう上空で、翼を広げて飛び回っている鷹。そこから私なんてちいちゃく見えて、でも独りなんだなと感じることの多い空。

そんな独りの心が分かるような気がして、タカを好きになりました。

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春になると定番のお花として登場するチューリップ。可愛らしいフォルムは人の笑顔を引き出し、ほっこりとした気持ちにさせる。

チューリップが嫌いな人っているかな。

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木の節がちょっとだけ見えている椅子が好きです。

木だったんだね、あなたは。元々地面から生えて、まっすぐに立っていた姿を想像する。ここまで辿り着いてくれて、ありがとう。


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月に手を伸ばす。届きそうで届かない。届きそうなわけないじゃない。笑
でも気持ち的には、いつも見守ってくれているお月様は、すぐ傍にいるのではないかと思っちゃうんです。私のお月様。どれだけ悲しくても、辛くても、お月様と2人で歩いている夜道が大好きで、高校生の時はその時間を作るために、片道30分の家と塾の道を歩いていました。どれだけ寒くても。学校の制服が薄くて、コートを着ても隠れない手や耳を冷たくしながら。お月様に話しかけて歩いたあの時間が、高校生の私を救ってくれていました。

世界にある物たちが、どこかしこで繋がっていて、わたしたちを作り出してくれているのではないか。

生物の授業の時間に、「どうして人間が発達してここまで数を増やしているのか。地球自体が危機を迎えているから、宇宙に行ける知能を持った人間を作り出して、他の生物も連れ出せるようにしたのではないか。つまり、地球自体が一つの生命のようで、私たちの体の中で必要な物質が生成されるのと同じように、私たちは生み出されたのではないか。」という話がありました。
それって、とっても面白い。

「求めよ、さらば与えられん」っていう、キリスト教の言葉を教えてもらったことがあるけれど、
私たちが普段感じてる嬉しいことや辛いことって、全部私たちのために起きてるんじゃないかって思うと、なんだか安心することができます。「多様性」という言葉があるけれど、人それぞれに持って生まれた性格や境遇があって、
もしかしたらその人と、その人に起こる出来事が化学反応を起こして、その人が生を進めて行く中で、セカイに必要とされた人物が出来上がって行くんじゃないか。と思ったりします。
これって考えすぎかもしれないし、こんなこと考えてる人いないかもしれないけれど、この考えが自分に一番しっくりくるなって思いました。
どんな出来事も、全ては無駄にならない。

この考えに共感してもらいたいわけではないけれど、自分にも人にも、こう言い続けられたら。


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