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虐待、待ってはいけない不登校
学校を長期欠席している子どもで「虐待の恐れあり」と判断された子どもは2893人、「可能性を否定できない」が1万849人
罪を犯して少年院に入っている少年の6割以上が、幼少期に家族から殴られるなど身体的な暴力を受けた経験がある
…虐待は、なぜなくならないのでしょうか?
不登校につながる可能性のある虐待について調べてみました。
1. 本人も気づかぬ傷
虐待は被害者にとって、しばしば見えない傷として残ります。
虐待を受け、社会的養護もされなかった当事者に行った実態調査が公表されました。
虐待を認識した時期が20歳以上である割合は50.5%
虐待を認識した時点で社会的養護の支援を受けられない年齢。
子ども時代に経験した虐待は、時に誤魔化され、または無視されがちです。
被害者は自らが虐待を受けていることにも気づきづらいのです。
虐待を認識することが難しく問題に対処しにくくなります。
2. 加害者と被害者の閉ざされた関係
虐待はしばしば閉ざされた関係の中で発生します。
家庭や親しい人間関係において、被害者と加害者だけがその事実を知っていることがあります。
社会的な監視が及びにくい閉じた関係。
被害者が外部に助けを求めることが難しい状況を生み出します。
そのため、虐待が外部に知られにくいのです。
3. 心の傷が大人になっても残り、苦しめる
虐待を受けた子どもたちは、大人になってもその心の傷を引きずります。
希死念慮や自殺の危険性が大人になっても高い数値を示しています。
過去に虐待を受けた者で
希死念慮が「ある」と答えたのは91.6%、自殺を考えたことが「ある」と答えたのは91.1%、自殺未遂をしたことがあるのは61.3%
と、いずれも非常に高い割合でした。
過去のトラウマや心の傷が、社会参加や人間関係、経済的な安定にまで影響を与えます。
虐待を受けたものは、犯罪を犯し罪が連鎖されていきます。
結論:なぜなくならないのか、そして対応策
虐待がなくならない理由は、
認識の難しさ
閉ざされた状況
大人になっても残る心の傷
が影響を与えるためです。
つまりこの要因を解消すれば虐待は少しでも減るのではないかと思います。
認識の難しさ → 予防となる啓発教育を
閉ざされた関係 → 気になる児童生徒に様子をきく
心の傷 → カウンセリングで心のケアを
これらを全て行うスタートとなれるのが「学校」です。
もちろん教員が全て行うには無理があります。
しかし、学校という場所が起点となりいろいろな教育関係者がサポートはできます。
学力もいいですが、根本となる生きる力とは何でしょうか。
社会の少数派で苦しむ者を助ける学校であってほしいと思います。
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