その叱り方…スベッてますよ。 【教育版】「伝わる法則」
話が相手に拾われない、うけないことを「スベる」と表現します。
つまり会話が一方通行な状態です。
「この前注意したのに、またやったの!」
・・・過去、私は何度も子どもに怒って説教をしていました。
今思うと、私、、、スベってました。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則」著者 柿内尚文氏はこう言います。
私はこう解釈します
今日は子どもに「受けて」もらえる「伝わる技術」を学びます。
目次
伝わる質と量【必要なのは納得感】
前提として、
人は基本的に話を忘れます。
つまり1度伝えただけで伝わったと思うのは危険なのです。
その上で問題は「伝え不足」と「伝え方下手」に分かれます。
伝え不足 → 量の問題
伝え下手 → 質の問題
量の問題から、繰り返し伝えることが必要です。
伝える頻度を増やす。
そのうえで伝わる質を高めるます。
伝わる質を高めるためには相手の「納得感」が必須です。
例え正論でも相手が納得しないと伝わったことにはならないからです。
相手に納得してもらうため
A「相手ベースで考える」
B「イメージ化して話す」
ことが大切です。
A.納得感を引き出す「相手ベース」
それではまず「相手ベース」について考えてみます。
コミュニケーションスキルが高い人は、自分と相手の「脳」を見ています。
自分の脳と相手の脳は別物です。
ものごとの捉え方が根本的に違うことを把握しています。
こちらの視点で話していては相手は納得しません。
大人と子供の脳世界は違う。
だからこそ相手の脳ベースで考えることが必要です。
相手ベースのためのスキルは2つあります。
A-1.「ゴール設定」で相手ベース!
美容師さんはお客さんと事前にどんな髪型にするか話し合います。
入念に話をしたりカタログを見たりします。
途中で何度も質問しながら調整していきます。
言ってることと思っていることの不一致はしょっちゅうおきます。
コミュニケーションの不一致を改善するためにもゴール設定が必要です。
イメージを質問しながら見える化していきます。
ホワイトボードやノートを使うと見える化しやすいです。
ゴールを共有しやすくなります。
行為の目的に注目してゴールを共有しましょう。
A-2.「自分ごと」で相手ベース!
作るのは他者です。
しかし、美味しい料理を食べるのは自分です。
人はメリットがあると自分ごととして捉えます。
私も喫茶店などで
「コーヒー淹れたてご用意します。5分お待ちください。」
と言われます。
淹れたては美味しい
↓
「自分メリット」になります。
自分が良かったと思えるよう伝えるのが「自分ごと化」です。
マイナスの状況でも、相手メリットでプラスに変えられます。
メリットをすり合わせ 相手と自分の目的を重ねていきます。
また、自分ごとはデメリットでも本領を発揮します。
例えば何かを禁止させる場合。
「~してはいけません」と約束を決めても自分ごとにはなりません。
自分事化させるには
「約束を破ったときに自分がどうするか」
つまり「約束を破ったときの約束」を決めます。
ただし疑うことは相手への信頼を損ないます。
負のピグマリオン効果です。
教育版では言い方に気をつけましょう。
破ったときに損をするのは自分です。
自分ごと化し、より約束が意識に残るでしょう。
B.納得感を引き出す「イメージ化」
相手ベースにたったうえで、内容を分かりやすく話します。
そのためにイメージしてもらえるよう伝えることが大切です。
イメージ化のためのスキルは三つあります。
B-1.「比較」してイメージ!
A店ラーメン:味いまいち、値段が高い
↕︎
B店ラーメン:濃いめコッテり、値段も安い
食べ物は単品だけ食べても魅力がわかりません。
比較しないと人は魅力が分からないのです。
魅力や価値は比較することで明確になります。
子どもを褒めるときも一緒です。
過去と比べる「ビフォーアフター」がおすすめです。
マイナス面も正直に言った後、比較して褒めます。
B-2.「ファクト&メンタル」でイメージ!
ファクトは「事実」を、メンタルは「感情」を伝えます。
コミュニケーションには常にメンタルと言う厄介なものが付いています。
伝えるときは、ファクトとメンタルを分けて考えましょう。
ファクトの主語は「相手」つまりYouメッセージ
メンタルの主語は「自分」つまりIメッセージ
と考えると分かりやすいですね。
B-3.「外部力」でイメージ!
マイナス場面、注意しずらいとき外部力を借ります。
相手をいたわりながら注意できます。
もちろんプラスの表現にも使えます。
話題性があり子どもに身近な存在がイメージもしやすいでしょう。
伝わる人は優しい人
以上、伝わるために
☑︎「納得感」を得ること
そのために
☑︎「相手ベース」と「イメージ化」で話すこと
を整理しました。
伝えたい内容ってなかなか伝わりません。
でも、こちらのイライラはすぐに伝わります。
感情を出すと伝わるものも伝わりません。
更に嫌な気持ちは感染します。
悪循環です。
著者は言います。
伝わる目的は相手の成長であって、怒ることではありません。
怒りは認識することで冷静への「きっかけ」となります。
その上でいらっときたら3秒深呼吸。
怒りが湧いているとき=脳の酸素不足です。
怒りはスベります。
優しさは受けてもらえます。
相手に受けてもらえる話を心がけましょう。
「スベる話」から「受ける話」に変わったとき、
あなたはこう言われるでしょう。
「本当、、、スベらんな~~🎵」
【あとがき】
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この本の内容は自分でかなり整理しました。
他にも教育に使えそうなスキルは多々あります。
ぜひご一読をお薦めします!
それではまたお会いしましょう。
皆さんバナナと話にはスベらないよう気をつけて〜。
参考
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