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”Angie (悲しみのアンジー) / The Rolling Stones”

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

言わずと知れたロックレジェンドローリング・ストーンズの、1973年8月リリースのオリジナル・アルバム『Goat's Head Soup (邦題: 山羊の頭のスープ)』からの先行シングルとしてリリースされた「Angie (邦題: 悲しみのアンジー)」です。

ストーンズは1962年結成以来、一貫してブルースとロックン・ロールを基調としたバンドとして人気を博し、同時期に世界を席巻していたビートルズと対比されることが多かったように記憶しています。ビートルズもデビュー当初はロックン・ロールのテイストを基調とした曲が多かったものの、オリジナルなポップスセンスで独自の世界観を構築していったために、「ビートルズを聞く人はストーンズはあまり聞かない」説もあるとかないとか。

これは単に嗜好の問題だけでなく、そこまであれこれ聞いていられないというのが本当の理由かなと思います。ちなみに私はビートルズ派で、ヒットチャートを賑わすストーンズの曲は聞いていたものの、アルバムまではとても手が(耳が?) まわりませんでした。

そんな中で、この「アンジー」は珍しく?リアルタイムで愛聴した曲でした。折しもこの73年1月には、ストーンズ待望の来日公演が予定されていたものの、過去のメンバーの大麻所持を理由に全公演キャンセルになるという大事件が起きました。そんな話題で盛り上がった直後のリリースだけに、マスコミの注目も高かったのだと思います。この曲が収録されたアルバムも、リリース当初にFMラジオでよく特集が組まれ、私も意識してエアチェックしていました。

そんなネガティヴな話題とは裏腹にアルバムの出来は秀逸です。ストーンズならではの毒気が足りないとの評があるものの、個人的には独特の浮遊感に包まれた良いアルバムだと感じています。

UKでは2週連続で5位に、アルバムも全米1位を記録して、バンドとして7枚目の全米1位を獲得したシングルとなりました。

ニッキー・ホプキンスがピアノ、キース・リチャードとミック・テイラーがアコギを演奏しています。

この不気味な顔、ミックだそうです

ストーンズのオフィシャルCHには2種類のプロモ動画がアップされています。ボーカルのテイク違いということですが、甲乙つけられませんね。

このアンジーとは誰のことかと話題になりましたが、メンバーのキース・リチャードの娘のアンジェラのことだという説が有力です。

哀しく切ない失恋ソングは、いつ聞いても心に沁みます。文句なしの名曲です。


1973年に中止となったストーンズの来日公演は、1988年のミックのソロ公演に続き、1990年2月まで待たなければなりませんでした。時代を感じる出来事ですね。


夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらでも語っています。

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