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“Photograph (思い出のフォトグラフ) / Ringo Starr”

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

1970年9月のカントリーアルバムリリースと、71年にはシングル「It Don’t Come Easy (邦題: 明日への願い)」をリリースしていたリンゴ・スターでしたが、その後の自身の身の振り方として俳優業に転身することを念頭においていたといいます。

ビートルズの活動でも、リンゴのドラマーとしてはともかくも、シンガーやソングライターとしての存在は微妙なものがあるのは事実です。とはいえあのビートルズのメンバーですから、周囲の期待は絶大なものがあったに違いありません。

1972年に、解散後に元メンバーとの間でかろうじて関係を保っていたジョージ・ハリスンのソロアルバムのセッションに参加していたリンゴは、ようやく自身のミュージシャンとしての活動を再開することとして、1973年3月からロスのスタジオでセッションを始めます。

レコーディングにはジョージは当然として、ジョンやポールも参加。プロデューサーのフィル・スペクターの人脈で様々なミュージシャンの協力を得て、1973年11月にアルバム『リンゴ』がリリースされます。アルバムからの先行シングルとして同年9月にリリースされたのが、この「思い出…」です。

別れた彼女の写真を見ながら涙を流す…悲しくて寂しい失恋ソングです。

作詞作曲はリンゴ本人とジョージがクレジットされています。シンプルなメロディと朴訥とした特徴のあるリンゴのボーカルに、ゴージャスなアレンジのこの曲は、リンゴの本格的な音楽活動再開を祝うかのような、実に華麗な作品といえます。個人的にもリンゴのソロ作品の中ではNo.1ですね。

USチャートでは1位を獲得、UKでは8位だったものの、年末には100万枚のセールスを記録する大ヒットとなりました。

同時期のポールやジョージの活動に比べると、かなり地味な印象がありますが、そこがまたリンゴらしさというか、良い意味で奥ゆかしいというか・・・。ファンは決して忘れていませんから、あなた自身が思い出にならないように、頑張ってほしいものです。

今やビートルズのラスト・ピースとしてのポールとリンゴの存在は貴重です。まだまだ同じ時代を生きていたいですね。


ビートルズ関係の記事をまとめました。よろしければご覧ください。


夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらでも語っています。

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