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【名盤伝説】”Eagles / Hotel California” 真夏の太陽の下で一日中聴いていられる名盤。

MASTER PIECE イーグルスはUSを代表するウエスト・コースト・ロック・バンドです。

もともとはウエスト・コースト系の人気女性SSWリンダ・ロンシュタッドのバック・バンドとして1971年に結成されました。グレン・フライ(G, Vo)、ドン・ヘンリー(Drs, Vo)、ランディ・マイズナー(Bs, Vo)、バーニー・レドン(G, Vo)らが参加しています。

1972年にアルバム『イーグルス・ファースト』でデビュー。グレンと同じアパートに住んでいた人気SSWのジャクソン・ブラウンとの共作「テイク・イット・イージー」収録。この曲はシングル・カットされUSチャート12位を獲得する大ヒットとなり、バンドは順調なスタートをきります。

その後のメンバー・チェンジでベースはティモシー・B・シュミットに。ギターにジェイムス・ギャグからジョー・ウォルッシュが参加します。

徐々にカントリー調の作品が減る中で、マルチなギター・サウンドとコーラス・ワークを重視したフォーキーとはいえロック調の曲がメインとなる中で、1975年にリリースしたアルバム『呪われた夜』をリリースして、タイトル曲の「呪われた夜」、「いつわりの瞳」、「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」の3曲が大ヒットを記録。グラミー賞まで受賞して、押しも押されもしないUSを代表するバンドにまで成長しました。


そして1976年には5作目のアルバム『ホテル・カリフォルニア』がリリースされます。前作の大ヒットに続くアルバムとして注目されましたが、そんな前作を凌ぐ歴史的なベストセラーを記録するアルバムになりました。

収録曲
M1 Hotel California
M2 New Kid In Town
M3 Life In The Fast Lane
M4 Wasted Time
M5 Wasted Time (Reprise)
M6 Victim Of Love
M7 Pretty Maids All In A Row
M8 Try And Love Again
M9 The Last Resort

何と言ってもタイトル曲のM1。架空のホテル・カリフォルニアを舞台に、苦労して成功を勝ち取ったものの、社会や業界の矛盾に苦悩する若者の姿を描いています。抽象的な歌詞から様々な解釈が氾濫し、深読みのし過ぎと作詞のドン・ヘンリーが呆れていたようです。

イントロの印象的なアルペジオはギターを13本重ねているとの噂!後半のギターソロは新加入のジョーとドン。このフレーズをどれだけの世界中のギターキッズがコピーしたことでしょう。

USチャートで1位、カナダのシングルチャートでも1位、日本も15位・・・世界中で大ヒットした世代を超えるロックの名曲といえます。


続くM2はミディアム・テンポのポップスアルバムのリリースに先駆けて先行シングルとしてリリースされています。人気ポップス・デュオのホール&オーツに捧げた曲だとのことですが・・・
USチャートで1位を獲得、グラミーの部門賞を受賞しています。


いかにもジョーらしいハードなロック調のM3。ロックスターから大統領選出馬など、ジョーはまさに駆け足の人生、刺激と危険が多い人生というタイトル通りの生き方をしているように思えます。


アルバムラストM9はピアノのイントロから始まるしっとり系のバラード。ドンの切々と歌い上げるボーカルは渋さ満点。曲最後のオーケストレーションも感動的です。

タイトルから最後の楽園、心のふるさとの思い出などほのぼのとしたイメージを思い浮かべますが、そもそもの意味は「最終手段」という何とも勇ましいものだそうです。こうしたところも、アルバム深読みモードが発動してしまいますね。敢えて私の解釈は割愛します(苦笑)。


ジャケット写真はLAに実存する超高級ビバリーヒルズ・ホテル外観のシルエット。そのあたりからも、リゾート曲を集めたアルバムかと思うとさにあらず。奇才ジョーの参画もあって、イーグルス・サウンドは絶頂期を迎え、ロック史上不朽の名盤としての地位を得ます。

これが実存するホテル・カリフォルニアです
https://hotels.his-j.com/HotelDetail/LAX00007.aspx


このアルバムは、リリースしてから50年近く経った今聞いても、真夏のドライブBGMには最高!って感じですね。通勤の地下鉄でのBGMには、会社に行きたくなくなり不向きかもしれません(汗)。明るい夏の日差しの下で、一日中流していても飽きない名盤だと思います。


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