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おちっさん
2024年3月10日 22:10
第八話「鈴の音といっしょにやって来たのは」遠くに聞こえていたはずの鈴の音が僕のそばからも聞こえると気が付いた時、焚き火の炎の明かりに映るそのヒトは微笑みを浮かべて僕を見ていた。ボロボロの服は土と砂にまみれ汚れている。手には杖。杖に鈴が付いているや。どう見たって怪しいし、胡散くさいはずなのにそのヒトはうららかな日和を感じさせた。さっきまでの焦りや恐怖がスーッとどこかへいってしまい、僕は不思