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「生きるとは」は健康な時に考えよう

「生きるとは」

という問いかけをもう何百回も見たし、それに対する多種多様な答えも何百回も見た。
そしてそれら他人の答えを見た上で、自分でもその答えを何百回と考えた。

大抵、この「生きるとは」を考える時というのは人生が上手くいっていない時である。
上手くいっていない状況から逃れたいから、自分の中に新しい視点、捉え方を入れて状況を変えたいという潜在意識がこの問いへと導いていくのだと思う。

そんな精神的に不健康な状態で出る答えは、必ずしも自分にとってベストな答えとは限らない。

例えるならば、風邪をひいて高熱でダウンしていて頭の思考回路もうまく回っていない時に、がんばって薬局にいってその時の自分に合う薬を選んでいるようなものだ。

具合が悪い状態で薬局に行く
←人生が上手くいってない中で「生きるとは」の答えを語っているものを探す

薬局に行くと多くの種類の薬がある
←本やネットには「生きるとは」の多種多様な答えが沢山ある

今の自分の風邪の症状にあった薬がどれであるか、それぞれの効能や成分や用法容量を比べる気力もなければ、それらを正しく理解できるエネルギーも無い
←多種多様な答えの中で、自分の今の状況にどれがあっているのか、冷静に見極められるエネルギーや視点が無い

だから、薬コーナーの一番目につくところにあって、良さげなことが書いてあるものを手にして買ってしまう
←ネット検索であれば上位に出てきたものや、著名な人が言っている答えにとびついてしまう

で、結局薬が合っていなくてなかなか風邪は治らない。。
←自分にあった「生きるとは」のしっくりいく答えが見つかっていないので、自分の状況も変わらず、ずっとモヤモヤしたまま生きていく。。


きっと、風邪をひいている時、つまり人生が上手くいっていない時に「生きるとは」の答えをあまり考え続けない方がよいのだと思う。
精神が健康で心に余裕がある時に、この答えを考えた方が、適した回答が見つけられるのだと思う。

そうは思ったとしても、人生上手くいってない時にこの問いが勝手に頭に浮かんできてしまう。答えを出そうとしてしまう。答えが出ないとスッキリしない。。

だからそんな時にとりあえず出す「生きるとは」の答えは、、

『心臓の細胞が働いていること』

と自分に回答してあげることにした。


人間が生きていく上では心臓が動いていないといけない。心臓が動くことによって、体内に血液や酸素が送られていく。

血液や酸素が体内のあちらこちらに送られることによって、各臓器も動くし、脳も働く、神経伝達物質も出てくる。
こられが動いたり働いたりすることが生きている証となる活動である。

もっと細かい視点でみれば、臓器や脳は細胞の集まりであるので、それら臓器や脳の細胞が働くためには血液や酸素が送り込まれなくてはいけない。

その血液や酸素は心臓のポンプ機能によって臓器や脳の細胞に送り込まれる。
心臓も細胞で出来ているので、心臓の細胞が働かないと心臓のポンプ機能は動かない。

だから、心臓の細胞が働いていることが、生きていることの根源である。
だから「生きるとは」は『心臓の細胞が働いていること』になる。

その心臓の細胞を動かすために、私達はご飯食べたり、運動したり日々の生活をしている。

…という精神論から離れた、生物学的?生理学的?視点にすり替えて答えを出すことによって、とりあえずちょっと気がラクになるような気がする。
「なんだ、シンプルだな」
と拍子抜けする。

おまけに、細胞とか目に見えないし実感もないものが現れることによって、なんか煙にまかれた感じになる。

「生きるって単純なことなんだ。心臓の細胞が働けるために、毎日生活していればいいんだ」
と、シンプルに楽観的に考えながら、その重症化した風邪が回復するのを待ち、健康になったらもう一回その質問に向き合えばいいのだと思う。

個々人にとっての「生きるとは」の答えはひとつじゃない。
状況が変われば答えも変わると思う。

だから前向きな答えを生み出せるように、心と頭が健康な時に答えを考えるようにしていきたい。



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