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城ヶ峰に頼朝の座像を安置しよう
城ヶ峰探索2
地元の陶芸家加藤夢堂氏(故)作成の源頼朝座像を、曾祖母「松御前」の塚に安置するべく有志が集まりました。
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松御前の塚は、新城市豊栄と稲木の境界「小城ヶ峰」にあります。この塚の発見は2013年。今回、地元の陶芸家の方の遺作「頼朝座像」をこの塚に鎮座させたらどうかという話があり、有志で安置することになりました。
土地所有者さんの許可もいただき、いざ出発です。
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前回、この塚を見つけたときに、下ってきた道が一番良いだろうと、メンバーのTさんの勧めで稲木側から登ることにしました。
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イノシシ防護柵を抜け、軽トラックで行けるところまで行きます。
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いよいよ歩きます。落とさないように慎重に歩きます。暫くは三河カントリーのフェンスに沿って登ります。
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途中、道が二手に分かれていました。おそらく左が城ヶ峰山頂、右が小城ヶ峰です。山の神が祀られていました。ここの真ん中を直登すれば近いけれど、頼朝公を背負っては無理ということで、引き続きフェンス沿いに登ります。
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松御前は熱田大宮司(尾張員職)の娘であり、国司であった藤原季兼と結婚し岡崎から稲木の長者屋敷に移り住んでいたという。
松御前の子供、藤原季範はのちに熱田大宮司となり妻との間に娘(由良姫)が生まれる。
この由良姫が源義朝の正室となり頼朝を産んだ。なんと松御前は今上天皇の直系なのです。
本来なら、こんな有名な人が稲木に住んでいた、にもかかわらず誰に知られることもなくこの先の山に眠っているなど有り得ないと思うのですが、頼朝公の座像を安置できる、と想像しただけで胸がときめく。・・・心はすでに7年ぶりの松御前の塚の前。どうか、荒らされることなく無地に塚がありますように・・・・。
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地元の資料に、この地域を治めていた当時の「千秋家」の関係者の塚が点在していると書いてありますが、これがきっとその一つなのだろうと言いながら登ります。
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塚は、7年前に来た時よりさらに荒れていましたが木をどかし落ち葉をはらうと石が見えてきました。よく見る石で塚を丸く囲んであるように見えます。周囲にも丸く囲んだ石があるので、ここがきっと、いや絶対松御前の塚だね、と皆の意見が一致しました。頼朝公をどこに安置するか相談です。
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地元の村史によれば、
「松御前:尾張大宮司員職の女、夫季兼に従い来住、隠居し大治5年正月病死。71歳。城ヶ峰(豊栄1952)に葬る。これを松が塚という。三河二葉松に、この墓の側なる松に毎夜燈をみた」
とある。
息子の季範が号を千秋に、姓を藤原にしたとも書いてある。この地元に藤原姓が多いのも頷ける。
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ばぁちゃん よかったなぁ ひ孫の頼朝公がそばに 来たぞん!
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これは、令和元年に書いたものです。