見出し画像

タンパク質の重要性

タンパク質は生命に必要なものです。


タンパク質は、
ヒトが健康でいるための3大栄養素
(タンパク質・脂質・炭水化物)
のひとつです。


筋肉(臓器も筋肉)、
血液、酵素、ホルモン、皮膚、髪など、身体の大事な部分はタンパク質でできています。

私たちの体は、水分を除くとその主成分はいずれもタンパク質で、

男性の体の16〜18%、
女性の体の14〜16%を占めています。


主な特徴は以下の4つです。


①臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など体の材料となる
②ペプチドホルモンや神経伝達物質を構成
③免疫機能を高める
④酵素を構成する(消化酵素など)

ーーーーーーーーーー

筋肉や臓器などがきちんと働くためには、それぞれが正しく構築されていることだけでなく、
さまざまな酵素やホルモンの存在が欠かせません。


その酵素やホルモン、
また、体を守るためにはたらく
“免疫体”
は、タンパク質からできています。

食べたものを消化するのもタンパク質です。

つまり、私たちの体のもっとも基本となる成分であり、健康な体づくりに欠かせないもの、
それがタンパク質なのです。


ーーーーーーーーーー


筋肉を作る材料となるのはタンパク質です。
臓器も筋肉でできています。


低カロリーの食事や高脂肪の食事を続けて体内のタンパク質を不足させてしまうと、
結果として基礎代謝量が落ちて太りやすく痩せにくい体質を作りやすくなってしまいます。

また、摂取した脂肪が消費されずに内臓回りに溜まる症状、
いわゆる「メタボリックシンドローム」を引き起こしてしまう可能性もあります。

ーーーーーーーーーー

肌のハリやツヤ、弾力を維持したり、
綺麗な髪の毛を保つ為にはコラーゲンが重要です。


コラーゲンはタンパク質から構成されます。

皮膚組織の大部分を占める真皮の材料となっているのはコラーゲンです。
コラーゲンにエラスチンという体の構造を担う構造タンパク質が加わり、肌に弾力を与えると言われています。

タンパク質が不足することでエラスチンの働きも活発に行われにくくなり、
シワやたるみの原因につながると考えられています。

また、髪の毛の大部分はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されています。
ケラチンは20種類あるアミノ酸の種類のうち一部が結合して作られる成分です。
タンパク質不足は枝毛や切れ毛の原因にもつながります。
丈夫な髪の毛を作るどころか、薄毛を招く可能性もあるので要注意です。

ーーーーーーーーーー

やる気を出してくれるドーパミンや気持ちをリラックスさせるセロトニンなどの神経伝達物質は、
アミノ酸(タンパク質を作る最小成分)からできています。


そのためタンパク質が不足すると、神経伝達物質が脳内で普段のように作られず働きも鈍くなってしまいます。

タンパク質不足による神経伝達物質の鈍化によって、集中力や思考力が低下する可能性があります。

心身の不調はさまざまな要因によって起こりますが、
体内のタンパク質不足が原因となって不調を招いていることも考えられます。

ーーーーーーーーーー

これら体内のタンパク質は日々作り替えられています。


体内で古くなったタンパク質は排泄し、食事で摂ったタンパク質を利用して新しいタンパク質を作り出しています。

タンパク質が不足すると新しく作り替えることができず、
筋力などが衰えるだけでなく、
体の機能低下を引き起こし、
体調を崩しやすくなる可能性が増すと考えられています。

タンパク質不足は自覚しにくいです。


ビタミン不足などは、
肌がかさついたり、
口内に炎症が見られたり、
不調や夏バテのように疲れとして現れることが多く、
比較的目に見えやすいです。

それに比べてタンパク質は、
筋肉や骨、臓器、髪の毛、爪など体づくりに使われる重要な栄養素ですが、

不足していると
体の中でその栄養素を補い、
必要な場所に使われるということがあるため、すぐに症状としては現れないのが特徴です。

低栄養(エネルギー・タンパク質不足)は
体を守る機能が低下する、
筋力が落ちる、
骨が弱くなるなどのリスクが高まるといわれ、
老化を進める原因になってしまうようです。

また、筋肉の材料となるたんぱく質摂取が減ることにより筋肉量が減少すると、
筋肉が脂肪に置き換わって基礎代謝量も減少し、どんどん痩せにくい身体になってしまいます。

特に女性の場合は、
1)毎月、月経によりタンパク質を失う
2)妊娠、出産によりタンパク質を失う
3)食べられる量が少ない
上記の理由で、
食事だけで目標摂取値を超えるのはかなり難しいです。

タンパク質不足によって引き起こされる症状で馴染み深いものとしては以下の事があげられます。


✔️浮腫み
浮腫みとは血液の一部が血管からにじみ出て血管外に出てしまった水分が正体です。
タンパク質不足の方はこのにじみ出た水分を血管内に戻そうとする力が弱くなってしまうという事が言われており、
タンパク質不足によって浮腫みやすい体になってしまっている可能性があります

✔️貧血
貧血対策と言えば鉄分の摂取も大事ですが、血液を作るときにもタンパク質が必要になってきます。
いくら鉄分を摂取してもタンパク質が不足していては貧血解消の効果は表れてきません。

✔️免疫低下
身体に入ってきたウイルスや細菌は、身体の中にある抗体というものによって排除されます。この抗体もタンパク質が主成分となっています。

ーーーーーーーーーー

タンパク質は常に代謝(分解・合成)されています。
タンパク質を摂ってから、早いものでは3分後から代謝が始まります。
どんどん使われてしまいますし、
タンパク質は溜めておくことができません。

必要な量のタンパク質を毎食とらないと、体調不良や体力の低下、肌や髪の衰えなどさまざまな悪影響が現れます。

傷が治りにくい、慢性的な冷え性など、意外な形で不調が現れることもあります。

症状を悪化させないためにも、タンパク質をしっかりと補う事が重要だと言えます(´◡`๑)

ーーーーーーーーーー

→添付画像←
アミノ酸スコア

効果的なタンパク質補給のメニューを考えるときに参考にしたいのが
「アミノ酸スコア」です。

※アミノ酸スコアとは
アミノ酸のバランスを数値化したもので、タンパク質の栄養価を示します。
最高値は100で、バランスのいいものほど数値が上がります。
以下の数値をチェックして、上手に日々のメニューに取り入れたいですね♪

画像1

ーーーーーーーーーー

補足☆タンパク質の吸収を助ける栄養素

ビタミンCとビタミンB群