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ユメを叶える、に期限をもうける



音声プラットフォーム、Voicyをご存じだろうか。
私などがご存じかを問うまでもなく、Voicyは有名かと思うけれど。
Voicyは厳選されたコンテンツをながら聴きできる音声の総合プラットフォームで、応募通過数5%の審査を経たパーソナリティーの音声配信を中心に、色々なコンテンツが楽しめるものである。
私はだいたい朝の準備や料理をしながらVoicyを聴くことが多い。
何人かのお気に入りのパーソナリティーがいるので、その方々の配信に楽しみや学びを得ている。手を動かしながら耳から知識を入れるのはなんとも効率もよく、癖になってしまった。

私がよく拝聴している方に、文筆家の芳麗さんがいる。
「女と文化の話café」というチャンネルを配信されているのだが、40代の私には刺さる話題を多く提供してくださっている。そんな芳麗さんが、1月11日に配信された《人生》自分のユメに優先順位と締め切りを設けると得られるもの、という回が、とても心に残ったので、備忘録がてら語らせてほしい。

内容はタイトルに見事に集約されていて、どの年代であろうとも、叶えたいユメにはライフステージを考慮すると締め切りを設けたほうが良い場合もあって、締め切りを意識して動いたことで得られるものが豊かになるのでは、というような内容だ。(ざっくりで大変申し訳ないまとめ方だけど)
いつものように料理をしながら、芳麗さんの小気味よい声に耳を傾けていたのだが、芳麗さんの放った一言に、私はハッとしてエノキを刻む手を止めた。

「期限を決められないようなユメならば、さほど叶えたいユメではないんですよ」

むむう…

思い返してみると、いつかこれは叶えたいなあ~と漠然と思っているユメはたくさんある。
いつか、と言っているけれど、もう40歳を超えている。
全人口の年齢分布から見ると40歳は若いほうではないか、なんて悠長なことはいっていられない。だってユメを叶える時間と体力とお金をトータルで逆算してみなさいよ、ほら全然余裕ない。愕然とする。なんてボヤっと生きてきてしまったのだろう。

たとえば向う3年以内に6連休を取ってフジロック全日程いく、というようなことに関しては(私は苗場から相当遠いところに住んでいる)、計画さえ立てれば実行あるのみだと思う。そういう種類のユメについては、リスト化と、熱量に応じた順位付けがたやすいと思うので話は早い。

問題なのは、人生設計に関わってくる種類のユメだろう。
これで成功したい、と漠然と考えているだけでは絶対に成功しないので、締め切りを設けてやるべきことをリスト化し、期限までにできる努力を積み重ねることが、「ユメを叶える」ことのリアルなのである。ユメ、というロマンスに満ちた響きに騙されがちだが、当然、それを叶えるためにはシステマチックに努力を重ねる必要があるわけだ。

ユメを叶えることに具体性を持たせることは当然と思うが…
私が今回、芳麗さんの言葉で刺さったポイントは、「期限」を決めるというところだ。

ユメに「期限」を設けることで、そのリミットが来たときに、あらためてユメを再評価することができるのだ。そこが新たな気づきだった。

努力を続けてみた、ここまでこれた、もしくは思ったような成果がなかった、ではどうする?さらに「期限」を設けて具体的な努力案をだしていくか、それとも諦めるか?
具体的な努力をいったん「期限」までしてみると、なにもしていなかった自分とは違った目線でユメをとらえることができるはずである。
ある「期限」までの努力のあと、
続けるのであれば、ユメに向かって更なる前進をすることになる。
諦めるのであれば、「期限」までは努力したうえで、方向転換をすることになる。
期限までに重ねた努力は何らかの形で自分の視野を広げ、何らかの形でスキルとなって自分を助ける。
案外ユメを叶えるという地道な行程は、結果よりも、その行程で手に入れた諸々のほうが重要なのかもしれない。

漠然とユメを持つのではなく、期限を設けて細かいピッチで努力してみる。
「ユメが叶った」という状態は、あくまで他人からの評価で成されるものではない。
あくまで主観で「到達点に至った」自分を認めてあげた状態に他ならない。

だからこそ、叶えたいユメであればあるほど、期限に達するごとに再評価して、軌道修正して、自分の納得できる到達点を定めていくべきなのだろう。

さて、まず今年の上半期で成すべきことは… 年始らしく、しばし思考を巡らせた。

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