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あとがき


上記の作品のあとがきです。
普段あとがきは最終話の最後につけるんですが、長くなりすぎるし、このあとがきは作品の雰囲気を損ねる恐れがあったのでリンクだけにしました。
作品本編はともかくも、あとがきは読んでて気持ちのいいものじゃないので読まなくてもいいです。


とりあえず、拙作を読んでくれた物好きな方、どうもありがとう。
この上ない感謝をします。でも、私の小説よりも、もっと他にするべきことがあるんじゃないでしょうか。胸に手を当てて考えてみましょう。

さて、とりあえず作品を終えての感想は、ほとんど救いのないお話を書いちまったよ、という感じです。
でも、これは私のせいじゃないんです。悪いのは私じゃない!!ほんとに。
以下はその言い訳をしていきますね。

誰も覚えていないでしょうが、一話の最初の最初のほうに、海水浴場で奇行に走る三人組の男子が居ます。あの頭の悪い三人組のうち一人が私です。
実際に2023年7月17日に、私は友達と海に行きました。
本当に楽しかったです。僕らは頭が悪いんで。馬鹿騒ぎするのが楽しいんですよね。
メントスコーラしたり、蟹を捕まえたり、クラゲを捕まえたり、スイカ割りしたり、あと、財布を海に落っことしたりました。
まぁ、なんにせよ楽しかったわけです。本当。
そこまでなら良かったんですよ。そのまま小説を書いてたら、きっと海水浴場で青春っぽい何かをして青春を謳歌する感じの青春群像劇みたいなやつを書いたに違いありません。でも、そうはならなかった。
何故か?
私はそのあと、学校の先生からわりとしっかりした説教を受けたんですね。
理由は、学校を休んでスポーツの観戦に行ったからです。友達の試合だったから行きたかったんですよ。
誰にも迷惑かけてないからいいと思ったんですけど、先生からするとだめだったみたいですね。しっかり説教をうけて、反省文まで書かされました。
何を反省するのか分からずに書く反省文ってのは大変でした。
しかも先生方の説教の仕方が気に食わなかった。
私はその日、体調不良ですと連絡して学校を休んだ。実際海水浴の翌日で疲れのせいで微熱があったので、あながち間違ってはなんですが、まぁ、体調不良が理由というわけではないので、嘘になりますね。
先生方は口を揃えてこう言うんですよ。
「やっぱり嘘は良くない。嘘を着いてまで行く試合観戦は純粋じゃない。」って。
どの口が言ってんだって話ですよ。
だいたい学校教師って舌が二枚以上あるのがデフォルトなんですよ。
普段はあたかも生徒の気持ち分かってますみたいな雰囲気を醸して、
「信じてほしい。エレン、俺はお前の理解者だ。お前は学歴社会という壁に洗脳されている!!俺が救ってやるからな。」
みたいな綺麗事を言ってくるじゃないですか。
それでいて、自分や学校の沽券に関わるような自体になった途端、手のひら返して、権力と社会に靡くんですよ。
わかり易い例だと、よく言うじゃないですか「大人は小学生の頃は『夢は大きく』というくせに、成長するに連れて『現実を見ろ』といってくる。」って。それとおんなじですよ。発言に一貫性などないんです。
あいつらが学校で言ってることなんて九割九分嘘ですからね!?
本心は「仕事かったりぃ。」くらいしか思ってないですよ?きっと。

まぁ、でも、それはいいんですよ。仕方のないこと。
彼らにも家庭があるし、生活がある、地位にしがみつくのはそれが必要だからです。
それに、私達だってそうです。本心を100%表に出してる人なんて居ない。
みんな幾つものペルソナを使い分けながら生きているんです。
だから、嘘をつくのはなんら悪いことじゃない。
誰かを傷つけたり貶めることを目的とした嘘でなければ。誰しもが当たり前に使う処世術の一つです。
それなのに、あいつらと来たら、何が「やっぱり嘘は良くないよねぇ」だよ!!気持ちわりぃ!
「反省しました」っていう嘘を書いた反省文読んで、嘘塗れの口でそんなことを嘯くんです。
ばかみたいな話ですよね。

とにかく、そういうわけで、私は説教を受けたストレスと、「嘘は良くない」という綺麗事に対する激しい怒りに苛まれながらこの小説を書いたのです。
だから私は行動と言葉に一切の嘘偽りがない、畢竟、教師共の求める生徒像を体現するキャラクターを登場させました。蔵野です。読んだらわかると思いますが、あいつの言動イカれてますよ。倫理観や道徳ってものがまるで感じられない。クズですよクズ。最低な野郎です。でも、みんな自分を騙していい人ぶってるだけで、意外と蔵野みたいな尖った考えを心のなかでしている人はいると思います。
あと、私はストレスが貯まるとテンションが下がって「なんか鬱、、、。」って感じの精神状態になります。その状態で小説を書くとどう頑張っても暗い小説になるんですよね。
そんなわけで、あの小説が出来上がったのです。


小説のストーリーに関しての反省はないです。考えるのがめんどくさい。
強いて言うなら墨田祈にもっといろんなところに行かせてやりたかったです。あの子はただただ可愛そうなんで。
ラストは濁しました。彼ら二人があの後どうなったのかは、読んだ人が勝手に想像で補完してくれて結構です。
主人公の言葉を借りれば、「どうせ死ぬので意味はない」ことですから。
あ、でも一つだけ作者からラストについて言及するなら、「何らかの奇跡的な展開で病気が治ってハッピーエンド」ってのはないです。墨田祈は絶対死にます。そうでなきゃ意味がないので。


書きたいことはほとんど書いたので終わりにします。
すごく見苦しいあとがきになったことは自覚してますが、知ったこっちゃないですね。愚痴が書けて鬱憤が晴れたので気分爽快です。
もしかするとあとがきを書くためにこの小説を書いたのかもしれません。

繰り返しになりますが、読んでくれた物好きな方、どうもありがとう。

おしまい。

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