どうとくの教科書は内容が深い
こんにちは BOKUです。
光文書院発行の「どうとく1ねん」を見る機会がありました。
この教科書、人生にとって非常に大事なことが書かれていると思います。
大人が読んでも、ハッとすることが書いてあります。
冒頭から真理の連続
これは目次の次にくる教科書の最初のテーマ「ゆたかなこころ」のページに書かれている文章です。
自分の頭で考えることで、本当の意味が分かったり、新しい気づきを得ることができる。そしてその気づきが自分の人生を豊かにする。
つまり人生を豊かにする秘訣が書かれています。
毎回の授業のはじめに繰り返し繰り返し、子どもたちが言葉の意味を自分自身の中に溶け込むまで教えたら良いと思うほどに、本当にいいこと書いてあると思います。
また、ゆたかなこころを形成するための柱には「じぶんをみつめる」「いろいろなみかたをする」「といをみつける」「へこんでもたちなおる」とありました。これも身にしみる言葉たちです。
この豊かなこころの柱を考えてみると、色々なことが連想されます。自分自身を知ること。客観的に自分をとらえること。一人ひとりの正義。人それぞれ違う価値観があること。物事には色々な側面があること。多様性。寛容性。真理探求。失敗してもやり直すことができること。チャレンジし続けること。
ふと、以前目にした記事を思い出しました。
Voters No.51のP14-15に掲載されている「オーストラリアの主権者教育」見世 千賀子さんの記事です。興味のある方はPDFのリンクを参照ください。
https://www.akaruisenkyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/05/voters51.pdf
学習の鍵となる重要な問いの項目で、3年生から10年生までの各学年段階の問いが説明されています。その中で印象的だった文章が次のとおりです。
「子どもたち自らが身近な問いに取り組む環境」を地域社会全体で作っているところが印象的でした。子どもだからとタブー視するのではなく、子どもの発達段階に合わせた問いを継続して投げかける。
段階ごとにレベルアップする、継続した取り組み方法も素晴らしい教育のあり方だと感じます。
どうとくの教科書に戻ります。
「ゆたかなこころ」の次に取り上げられているテーマは「どうとくの じかんは こんな じかんです」でした。
「なぜだろう」「どうしてだろう」を見つける。
自分で考える、みんなと一緒に考える。
色んなやり方で考えてみる。
生活の中に学びを繋げる、広げる。
今回もまた身に染みる言葉が多いです。
そしてこのページには自分のことがもっと好きになる秘訣が書かれています。
どうとくの教科書の初めの方に、すでに「人生を豊かにする秘訣」と「自分をもっと好きになる秘訣」が書かれています。
本当にすごい教科書です。
一方で、ここまで抽象度の高いと、ほとんどの子どもは一度では理解できないのではないかと疑問が浮かびます。実際の教育現場を知らないので想像でしかありませんが、4月はじめの慣れない授業に緊張している子もいるでしょうし、まだまだ落ち着きのない子も多いでしょうし、記憶にも残らないのではないでしょうか。僕の子どもの頃の記憶にも道徳の学びについて記憶に残っているものはありません。他の教科に比べて隅っこに追いやられているイメージがあります。
一度でダメなら繰り返し教えれば良い。身につくまで何度も何度も繰り返したら良い。
「国語」や「算数」のような学問を学ぶことも大切な時間ですが、人生の土台をつくる「道徳」の時間をもっともっと確保するべきではないでしょうか。そして道徳の時間の冒頭には、耳にタコができるくらい、どうとくとは。の説明があって欲しいものです。
(実際の教育現場を知らずに語っていることをご了承ください。)
まとめ
どうとくの教科書は内容が深い。
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