作品群 多様性 編集後記
ご覧いただきありがとうございます。
かむりりです。
作品群“多様性”、無事に編集後記まで到着することができました。お付き合い頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
今回も一連の記事は単体で読んで頂いても、ばらばらに読んで頂いても、順に読んで頂いても構わないつくりになっています。本記事末尾にも記載があります。詳しくはそちらをご覧ください。
一作品目の作品群“器”では『私』のことを、二作品目の作品群“恋”では『私とあなた』のことを描きました。三作品目の今作は『世界とあなたと私』のお話になりました。
多様性。
多様性が無いから、この言葉が必要なんでしょうか。
少なくとも認識の歪みや偏見は私の中にはあります。
自覚の有無を問わずです。
今回この作品群の制作を通して、私の中にその存在を確かに認めました。
ただあなたをわかりたい。
ただあなたにわかってほしい。
多様性の問は、一対一のやりとりに集約されていきました。
でも、
あなたの尊厳はあなたのもの。
私の尊厳は私のもの。
私にとってこれはジレンマでした。
ただわかる。ただ尊重する。
愛すれば愛するほどにそれが困難になる。
それでも人を救うのは人だと信じたい。
私はあなたを救えると信じたい。
私はあなたに救われると信じたい。
結局多様性について考えても、愛の器を問われているようでした。
それでも私の中に答えがあるわけではありませんでした。
多様性を考えれば考えるほど、自分自身を見失っていく。
誰かに私の個を認めてほしいのに、私が私の個を認められなくなる。
多様性という海では、次第に自分が薄れ、誰かに自分を投影したくなっていたのです。まるで『溺れる前に私を引きあげて』と。
しかしそこは海ではなく、他人という宇宙でした。
無数の星が瞬く漆黒において、自分の光を確認することができないのです。周りの闇と光に圧倒されて自分の存在を認められないのです。
誰かに、どんな私でも認めて欲しいとき、確固たる私は無かったのです。
求めたのは、ただあなただった。
少なくともそのときにはもう、私の中の多様性はありませんでした。
ただそういった答えのない状態を認めることから、多様性が始まるのかもしれないなと少しだけ思いました。
了
⇒以下 投稿順
壁 (2024.6.12.水)
分類 (2024.6.13.木)
凹凸 (2024.6.14.金)
ジェンダー (2024.6.15.土)
ボーダーレス (2024.6.16.日)
レインボー (2024.6.17.月)
認め (2024.6.18.火)
開示 (2024.6.19.水)
肌 (2024.6.20.木)
匂い (2024.6.21.金)
温もり (2024.6.22.土)
泣きたくなる (2024.6.23.日)
かけがえのない (2024.6.24.月)
光 (2024.6.25.火)
多様性 (2024.6.26.水)
多様性 あとがき (2024.6.27.木)
作品群 多様性 編集後記 (2024.6.28.金)
→本記事
⇒以下 作品群 多様性 作品順
同上
※今回は作品の順そのままに投稿しました。
ですので投稿順が作品順となります。
体験・原案・構成・編集
かむりり(の中の人)
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた次回。
かむりり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?