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agjmd
2024年5月3日 20:58
前話 Latter1「行方不明者」もうそろそろ、1時間目の始まるころかな。朝ごはんも食べなかった。体内時計は狂ってた。ソウシは、トヨマルの墓を掘りながら、初めてこいつを拾った日のことを思い出した。その日、この木の下に、この野良猫は、ちょこんと座った。ソウシは、自分と同じ黒い目をした猫と、しばし向き合った。あくびをするように、にゃあと小さく鳴くと、ソウシは、目を合わせたまま、静かに縁側に座った