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お気に入り。未来の自分へ手紙を書こう。

小さい頃、タイムカプセルに憧れた。
学校の裏庭なんかに埋めて、
同窓生が大人になったら掘り起こして、
小さな自分が書いた自分宛の手紙を読むあれだ。

もう、小さな頃からみたら十分時が経ち、
タイムカプセルをあけてもよい頃合いだ。
けど残念ながら、小学校でタイムカプセルというイベントはなかった。

土には埋めなくても、未来の自分に手紙を出せると知ったのは割と最近だった。
と言っても、一昨年前。

自由丁というお店がやっているサービスだ。
お店にいって書くこともできるし、
オンラインで購入して自宅で書くこともできる。

商品はいくつかあって、オーソドックスなのは、未来の自分への手紙を書くセットと、葉書やエッセイやお茶(コーヒーもあり)などそのときのシチュエーションに合うものが組み合わされている。こんな感じだ。

■商品概要
エッセイやお茶と共に、ゆったりと未来の自分へ手紙を書くひとときをお楽しみ頂けるセットです。
利用シーンに合わせて5種類のセットをご用意しており、それぞれのシーンに合わせて、エッセイ・リフレクションカード・お茶をセレクトしています。  

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余談だが、自由丁のPodcastラジオもおもしろい。
聞いていると、言葉が好きな人の世界は言葉で出来ているんじゃないかと思う。
言葉を知ることで、言葉の使い方を知ることで世界が広がっていくような。

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無性に未来の自分に手紙を出したくなった私は、2020年の年末に予約してお店に出向いて手紙を書いた。そして2021年の年末に手紙を受け取った。

とても不思議なことがある。
手紙を書いたとき、私は赤ちゃんがほしかった。2人目の子、息子のきょうだいがほしかった。

2年くらい励んで縁がなくて思い詰めていた。
1人突っ走って体外受精専門クリニックを予約したけどその日はとても休めない仕事であっさりキャンセルして夫に何してんのと突っ込まれた。

もうここまできたら神様に任せよう!世界は知らないところでうごいていて私はその世界の一部分なんだ!と静かな心で手紙に向かった。

そして一年後に手紙を受け取った時には、私は3か月の次男坊を抱っこしていたのだ。

手紙に何を書いたか詳しく覚えていない。
恥ずかしすぎて届いて一度きり読んでしまい込んでいる。

過去の自分への労いを綴って、今どうしようもないことは未来の私よろしくねと書いた気がする。

手紙を書いて、心の荷物を軽くした私のところに、次男は来た。それも翌月に。

手紙を書いて私は自由になったようだ。

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自由丁のお店が醸す空気や手紙の持つ物語の引き出し方は、奥行きがあって、味わい深い。
付近には素敵なカフェやチョコレート屋さんがあるのでカフェ散歩にも最適だ。

また未来の自分に手紙を出すなら何を書こう?

タイムカプセルはないけれど。
考えてみるのも悪くない。

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