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初めてに構えてしまう大人たちに。絵本紹介☆「初めてのキャンプ」人生にはいつも、初めてがある!

絵本は子どものためだけでなく、
大人に向けても書かれているような気になる。
言葉は贈る人の意図と関係なく、
受け取ったらその人のものになるのがいい。

📚
牛乳をかかえた弾けるような笑顔の女の子の絵本ははじめてのおつかいだ。

おばあさんのおうちまで、初めて長旅に出るのはこんとあき。

林明子さんの絵本は、初めてのドキドキわくわくと、少しのほろ苦さの絶妙なハーモニーがたまらない。

はじめてのキャンプもそのひとつ。

この本は絵本にしては厚い。
紐のしおりもついている。

こんなお兄さんお姉さんぽい本は初めて!!
そう子ども心をくすぐってくる。

でも大丈夫。
実は1ページ辺りの文量は少なく
見開き1ページの半分は絵
ちゃんと読み切れる。

お兄さんお姉さんに小さい子は連れて行かないと言われる時。
やっぱりこれだから小さい子は!と言われる時ああ、わかるよ悔しいよねと頭を撫でたくなる。

でもちゃんと、できたとき
やったね!できたね!
と言ってハイタッチしたくなる。

まるでキャンプにこっそりついていって
木の影からのぞいてるおばさんになった気分だ。

絵に出てくる唯一の大人、ともこさん。
花火の時しがみついているの知ってて
トイレに行きたいと言われたとき、
寝たふりしてたんじゃないかな?
ほんとは、ひとりでトイレできるか心配して、
耳を澄ませて待っていたんじゃないかな?
そう思う。

初めてのドキドキと怖い気持ち。
怖いけどがんばれ!と応援する気持ち。
どちらもわかって胸がギュッと締め付けられる。

そういえば子どもは毎日これを体験する。
あそぼ!って言うのに勇気を出して
仲間に入れてもらえない時があって
うまく行かなくて焦って
最後は出来たよ!って目をキラキラさせる。

いいな、そりゃ成長するよ。
毎日脱皮してるんだもの。

📚
息子はもうすぐ新一年生。
制服に学用品、入学式。

子も初めてなら親も初めて尽くし。 
私もがんばろう。

大人にだって初めてはある。

わたしちゃんとできたよ!
そう、心の中で言えるように。

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