見出し画像

リモートワークがなかったら今の家庭運営はおわっていたと思う

長男が保育園に入った2017年に比べて次男もいる2022年のいまの方が心地よく働けている気がする。仕事の内容や職場環境も変わっているけれどそれより何よりリモートワークの存在が大きい。心地よく働けているというよりもむしろ無ければ詰んでしまう。リモートワークのある日常についてまとめてみた。

コロナ前のリモートワーク


あれはまだコロナ前。
長男を出産した後職場に復帰した時、すでに会社にはリモートワークの制度があった。
しかし「子育て」「介護」を理由に「年間100時間まで」という制限があった。
つまり子育て介護などケアを行う社員の特権のようなものだった。
上限時間を超えないようにカウントしたり人事に提出する報告書を作成したり。
そんな厄介な作業もしつつ、リモートワークする人は融通が効かなくて扱いづらいというレッテルを貼られることもありつつも、それでも子供の通院や長引く病気や感染症の後の待機期間に活用させていただきなんとか生きながらえた。
ありがたかった。
その後程なくして、子育て介護以外の人も、時間制限なくリモートワークができる会社になった(一部、職種により例外あり)。
この会社に結婚後すぐ転職してきて本当に良かったと思った。
実は、子供を授かれたのもライフワークバランスに優れた会社に来たおかげだと思っている。

コロナがやってきた


そしてコロナ時代に突入していくその最中。
私は膨大な紙の手続きを電子化するプロジェクトをリードしていた。
迫り来るコロナ。学校が休みになり、出張も禁止に。大人数が会議室に集まれず次から次へと会議やトレーニングをオンラインに切り替えた。
もうだめ多忙すぎて倒れると思った瞬間、システム稼働を迎え、そして世の中はコロナ禍へ。オフィスから人が消えた。

多くの方が毎日紙で行っていた業務をシステム化できて本当に良かった。
コロナ禍なのに、人々が紙にサインしに、また、サインされた紙を次の署名者に発送しに、そして書類を外部倉庫に送りに出社する姿を想像したら涙が出てしまう。

このプロジェクトは社内でいくつか賞をいただいた。でも何よりも嬉しかったのはリモートワークに助けられた私が誰かのリモートワークのお手伝いができたことだった。

withコロナのリモートワークはWork Life Mix

今はリモートワークが当たり前になっている友人知人も多い。
夫もリモートワークの日があるし保育園に子供を送っていくと、リモートワークの夫に赤ちゃんを預けてきた、とか、リモートワークの自分が送りを担当している、といった会話になることもある。
そう、単純に、リモートワークにより選択肢が増える。
なければ困る、ということもあり、リモートワークだからこんなこともできちゃう、ということもある。
もちろんリモートでは無理な仕事、リモートでない方が上手くできる仕事、色々あると思う。たまたま現在の私はリモートでも支障のない業務を生業としていて勤務時間制限のない裁量労働のため今のリモートワーク生活から抜け出せそうにない。

そうなってくると、仕事の時間、育児の時間、家庭の時間ときっぱりと境界線を引く意味がなくなってくる。境界が曖昧になる時というのは例えば、子供を送ってそのまま携帯電話で歩きながら電話会議に入る、寝る前に仕事のイメージを整理してメモ書きしておく、夕飯の支度をしながらチャットに返事をする、子供を小児科に連れていった待合室でメールを整理するなど。もちろん会社の社風や上司やチームの相性があるからいつもこうした芸当をして良いとは限らない。たまたま私はこういったことができる環境にいてとてもありがたく感じている。

忙しい時や難しい状況が生じたとき、生活の中に仕事が侵食してくるのが嫌だという意見もあると思う。そこは上手くガードしないといけないかもしれない。頻繁に病気をもらってくる幼児や昼間の親の関与が増える新一年生など、逆に、プライベート案件が仕事時間の方に迫り出してくる身としては、LifeとWorkをどっちも一つの時間枠に入れられることによってやっと生活が回る。これが大きい。

ライフワークバランスというと天秤がゆらゆら揺れるイメージだけれど、今や全てのものが炊き込みご飯のようにごちゃ混ぜになっているイメージになってしまった。

ギリギリ回る炊き込みご飯の生活

今日、昨日のような身近な生活を例に取っても、リモートワークに我が家の家庭運営が支えられていることがわかる。

まず、朝。夫が出勤しても私がリモートワークなら子供を起こし保育園に連れていく時間に少し余裕ができる。それはつまり自分の睡眠時間が確保できることに繋がるし、朝食の食器を食洗機に入れ夜朝の洗い物を洗濯乾燥に入れる時間も確保できる。以前はどちらも帰ってきてからやった日もあった。お母さんが睡眠時間を削って早起きして全ての帳尻を合わせる、というのは無理だった。

そして夕方。早めに次男を迎えに行き家で少し遊び、長男を迎えに行く。たまに夫と分担することもある。そして二人を遊ばせて、夕食を作る。この間、仕事も緩く継続していく。ガッツリ仕事があれば迎えの時間を遅くすることもあるけれどそれでも寝る時間はいつも同じに調整する。この、夕食前の少しの余裕があるとないとでは全く変わってくる。保育園で特に密集するのはおやつ後自由遊びに切り替わる夕方のように思えるし(データはありません。気持ちの問題)、帰宅後は気が緩んで甘えてくることもあるし、ニーズに気付きやすい。料理も一品くらい多く作れる。早迎えしてヘアカットや予防接種や歯科健診などに行く時もフレキシブルな働き方ができるのは助かるし「お先に失礼します」と頭を下げ下げ退勤しなくて良いのはリモートワークだからこそと思う。

そして子供が病気をした時は言わずもがな。出勤していた時は地域の病児保育は出勤時間に間に合わないから使えなかった。シッターサービスを使うにしても出勤時間まるまるにする必要がなく、どうしても必要な時間だけピンポイントで指定できる。働く親の罪悪感の源になってしまう、仕事のせいで子供に寄り添えてないのでは?向き合えていないのでは?という気持ちを少しでも軽くできる。罪悪感は心の健康を蝕んで笑顔を乾いたものにしてしまうかもしれない。罪悪感といえばもう一つ。出勤していた頃はストレスが溜まりがちで夫との喧嘩も多かった。子供の前で朗らかでいられないのは辛い。

もはや、リモートワークなしに家庭運営は不可能だ。

Work Life Mixで家族にフィットした働き方ができることに感謝して、いつか、リモートではしづらい仕事をすることになった時にはシャキーンと出動できるよう、仕事の質を高めることも忘れずにいたい。そして今しかない子供との日々を大切にしたい。

#リモートワークの日常

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?