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大切にしたい、相性のいい人。大切にしたい、相性のよくない人からの学び。

職場で、義理の家族と、学校で。
様々な場面で相性のよしあしを意識させられることがある。

例えば、最近辞めてしまった仲良しの同僚の人は、相手がどう思っていたかはわからないけど私から見たら相性がよかった。

人にノーと言うのが苦手なところがお互い似ていて、苦手な人が似通っていて、その分「自分の意見を強く押せない」と言う弱点さえそっくりだった。

だから相手はどう思っていたかわからないけど、私にとってその同僚は職場のオアシス、ゾウさんにとって仲間と安心して集える水飲み場のような人だった。

もしかしたら、自分が嫌いな時は、その同僚と向き合うのもつらいかもしれない。

でも、水飲み場は必要だ。
大切にしたい。

一般的に、私は人と親密になるのが苦手でほどよく、付かず離れずにしがち。その分、特別親しい人もいなければ、仲が悪い人というのもいないと思う。距離を空けているから目立たないけど、相性が良くない人というのもいる気はする。

例えば、高圧的な人、愚痴っぽい人、嫌味っぽい人、キツイ言い方で人を責める人、ノリについてこられない人に冷たい人は遠ざけがち。それがユーモアの一部でも、愛情の一部でも、受け止め方が下手で対処できない。だから私から積極的に仲良くなりに行くこともない。

でも、そういった人と自分が相性がイマイチだと感じるからといって、その人たちとの関わりがなくなるのは勿体無いんだろうなと思う。

例えば、ちょっと怖かったイケイケの同級生にはみんな多少の憧れがあるし、愚痴っぽい人も案外人懐っこかったり、口が悪い人も人への気遣いが過ぎて疲れているだけだったりする。

苦手な部分に隠された、ちょっと嬉しい発見をすると親近感が湧いたりする。苦手に感じる部分は、自分が羨ましく思う性質や嫉妬心の裏返しなときもある。

だから、相性のイマイチな人から学ぶこともあるなあ、と思う。自分が成長する鍵を。

翻って。子どもの話。
上の子は、マイペースで人に合わせるのが苦手だ。息子と関わる大人たちを見ていて、この子と相性がいいなと思う大人の人たちには特徴がある。

それは「息子の特徴を受け入れて対処しようとしてくれる人」だ。優しい人ってだけじゃない、厳しい先生も含めてそう。

「この子はなぜ、やらない?言うことを聞かない?こうしたらできるかな?」そんなアプローチで対応してくれる先生には、息子は応えてついていく。

逆に、「この子は、できない子なんだ」そう決めて「どうしてできないの」と直線的なアプローチな先生には心を閉ざしてしまうように思う。一見、穏やかで優しい先生でもこのタイプはいる。

息子が「言われたことはその通りやろう」と周囲の期待に合わせてアクションが取れる時期が来るのが待ち遠しいところではあるけど、残念ながらおそらく息子にはかなりの時間がかかりそうだ。

なるべく相性のよい人たちと楽しく過ごせる時間を大切にして、かつそんな時間が増えるようにしていけたら、と思う。

反面、相性の合わない人と過ごす自分の子どもについて考えるとなんだか憂鬱になる。学びがあるはずだけど、まだ幼い子どもにそこから何かを学べというのも無理がある気がする。

子どもが成長するのを待ち、見守り、話を聞き、SOSに反応するくらいしかできない。 
我慢がいるけど、変に間に入って掻き混ぜたりしないよう気をつけないと。

苦手な人にも学ぶことがあるよねーなんて言える自分は、それなりに人生修行積んできたんだなあ!と感慨深くもある。

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