ポジティブ中毒はもうやめた
もう疲れた。
頑張れない。
無理。
そんな言葉が、前は嫌いだった。
世界の終わりみたいな顔してる暇あるならもっと他にやることあるだろって思ってた。
顔上げて、笑って、やります頑張りますって口にする。
例え前向きには思えなくても、そうすることからしか何も始められないじゃんって。
それは今も、別に間違ってはいないと思うけど、考え方が少し変わってきた。
私が尊敬してきた人たちは、いつもポジティブだった。
決して楽しいことばかりじゃなかったと思うけど、笑顔を絶やさず、心を熱く、常に全力を尽くしていた。
それはとても大切なことで、その姿勢があったからこそ叶えられた目標があり、作れた道があり、尊敬される人になったんだろうと思う。
だけど、どうしても前を向けないとき、笑えないときはある。時間が必要なときがある。
そんなときに、自分のポジティブでいようとする気持ちが自分を苦しめてた。
Toxic Positivityという言葉があるらしい。
有毒なポジティブ。
前向きも度が過ぎたり方向を誤れば、私を毒すものになるのかもしれない。
私にとって、過度なポジティブさがもたらす一番の毒は、自分を受容できなくなること。
例えば頑張ってもうまくいかなくて、身も心もヘトヘトになった日に、100%ポジティブな気持ちを保つことなんて不可能だ。
頑張ろうとは思っていても、疲れた、やめたい、辛いっていう気持ちが出てくる。
ポジティブでいなきゃという観念に囚われると、その湧いてきたマイナスな感情さえも、悪としてしまう。
こんなネガティブな自分じゃ駄目だ、前を向かなきゃ!って。
でも、そもそも前ってどっちだろ?
頑張ってるけどなかなか思い通りにいかなくて、それで辛くなってるのに、その自分を否定して、辛いなんて言うのは弱いからだ、ポジティブに考えなきゃと自分を追い込んで。
それって「前向き」なの?
一旦立ち止まってもいいから弱い自分を受け入れて、自分が生きやすくなるように、向かうべき方向を考える。
そうやって自分にとっての「前」を決めてあげる方が、よっぽど自分のためじゃない?
前向きは結構。
でも「前」の定義を決めるのは私。
ポジティブに毒されないために、最近はこれを心がけてる。🤍
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?