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第106回全国高校野球選手権大会#北北海道予選#選手宣誓(随想)

葬送の季節

夏の敗北は今までと決定的に違う。

ゲームセットは甲子園を夢見る権利剥奪の宣告。
それは現チームの解散を意味し、一緒に汗を流した仲間との野球が終わる。

そして、その瞬間は確実にやってきて、もうリベンジのチャンスは巡ってこない。

高校球児にとって夏は葬送の季節。勝者は敗者を葬送し、葬送は最後の一校まで続く。

葬送の夏である。

北見柏陽高校:栗原主将の選手宣誓

「今、私たちがここに立っているということは、敗れていったチームがあるということです。その思いを背負い、最後まで全力でプレーする責任があります。」

「3年間の集大成であるこの夏の大会で、今までで一番のプレー、今まで一番の試合をして、この北の大地を熱く盛り上げることを誓います」

この儚さが高校野球の魅力。
私たちは葬送の高校球児を応援せずにはいられない。


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