「好奇心と多読のジレンマ」の答え

以前書いた「好奇心と多読のジレンマ」で、本の読み方に関する愚痴みたいなものを述べました。

先日、この愚痴を綺麗に昇華してくれるツイート(現ポスト)を見ました。

このポストを読んだ時は「確かに〜!」くらいの感想でしたが、あるときカチッと歯車と歯車が合わさるように納得しました。

ある読書のとき、「本を一冊の「点」と捉えるのではなく、本の中の情報を点で捉えればいいのではないか?そしたら、他の本の点と繋がって「線」や「面」になるのではないか。」
「積読本で作った図書館は、自分だけの大きな情報空間になるのではないか」と思い至ったのです。

その日、朝は斎藤幸平著の「人新世の『資本論』」を、夜は竹田ダニエル著の「世界と私のAtoZ」を読んでいました。
どちらも「環境問題」を話題に上げていたため、「あ、朝読んだ本でもその話題が出ていたな」と帰りの電車で繋がったんですよね。情報の点と点が繋がりました。そして、先ほどのポストを思い出したわけです。

積読本で自分だけの図書館を作り、そこから知りたい知識を選んで、違う本を読みたくなったらそっちに行く。
「早く読まないと!」と急かす気持ちも消えてストレスフリー。

読みたい時に読めばいい。
人からしたら当たり前かもしれないけど、こんな簡単なことにマジで気づかなかったです。

下心ある本音を溢すと、本の感想とか「一ヶ月で本を◯冊読みます!」みたいな話をSNSにあげている方々がいると思います。
ちょっと憧れがあって。本の感想をSNSにあげるのを習慣(目標)にしていた時期があったんです。
他に共有するものも無いし、映える写真を撮る人間でもなかったので。

しかし、並行して複数冊本を読む人間が、一冊の本を読み切ってコンスタントに感想をあげられる訳もなく。
「浮気せずに読み切らなきゃ」という義務感で本を読んでいたので、結局最後は疲れて感想も書けない。
そんな状態のまま、「読み切らなきゃ」という気持ちだけ残り続けました。

最近は「一冊読み切ること」を目標にせず読みたい本を読むようになりました。一つのツイートで悩みが解消するのですから、Twitter(現X)はやめられないですね。

代わりにやるようにしたのが、「読書がひと段落したタイミングで、読んだ内容を自分なりにアウトプット」です。これで自分の中で情報の単位を区切って、線と繋がる点として扱えるはず。

27歳でも読書のやり方一つであれこれ試行錯誤できるのですから、生きるって面白いですね。


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